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彼は眠れない/沢田研二 雑感

沢田研二の26枚目のスタジオアルバムで1989年リリース。

チェーンソーの音やらなんやらで眠れなかった最近の私にピッタリなタイトル。

ジュリー、カッコいいですよね。ジュリーが歌えば大体OK。今作で曲提供してる人たちがまた豪華なのも相まってよりOK。誰が何提供してるかはwikiをどうぞどうぞ。


プリンセスプリンセスの奥居香氏が作曲してる一曲目の「ポラロイドGIRL」ですが、バンドブームの最中ということで若々しい音。CO-CóLOで渋いバンドサウンドを展開した後のアルバム一発目にプリプリというのが身軽で良いですね。カッコいいし。
タイガースやってたからか、ジュリーの歌ってバックの音から独立しないで一体になってる感じが好き。歌の表現力がすごいから自然と音に寄り添った感じになるのかしら。そういう所、ライブ主義の人がもってる力って感じですね。

ライブ主義といえば、忌野清志郎が今作で曲提供して2人で歌っている「KI・MA・GU・RE」が個人的に一番好きなのは当たり前。何故なら2人とも声がデカいから。私は喉のダメージ無視みたいなデカい声が好きなのです。好きな2人の好きな声なので完璧。
清志郎らしいブラスの音が鳴ってジュリーから歌い出し、清志郎の声が合流するところで毎回オッ!ってなる。2人ともカッコいいし、ジュリーもなんかロック少年みたいな雰囲気があって可愛いらしくもある。
コレ、歌の収録は別にしたらしいですけど、もし同じスタジオに2人いたらどんな話をしてたのかしら。多分変な沈黙が続いたと思うけど。清志郎の没後にこの曲の清志郎ソロバージョンが収録されたやつ出てたけど、この曲はジュリーと一緒のが好き。

次の曲では一転して軽やかな「僕は泣く」。チェッカーズの鶴久政治氏が作曲のコチラですが、オールディーズ趣味全開。曲名も趣味全開な様子。ナイアガラサウンドで歌うジュリーという感じで大変好き。前曲でパワフルな歌声を聴かせてくれたかと思えば、コチラでは色気ある落ち着いた声でスッと胸に届かせてくるジュリーはカッコいい〜。この2曲のラインが個人的にハイライト。


飛ばしてだけど2曲目の表題曲「彼は眠れない」も厭世的な雰囲気の歌詞とジュリーがバッチリで良いですね。音は80年代のクサイ感じで個人的にうんって感じですが。好きなんですけどね。「噂のモニター」も好きなんですけど。


まぁジュリーが歌えば大体OKと言った通り、カッコいいですよ全曲。ユーミンの曲もあるし。全体的にそうですが特にユーミンの曲の後に続く2曲のドラムの音、ゲートリバーブの感じが80年すぎて個人的にうんっですが。ポンタ氏が悪いとかじゃなくてそういう流行りがうんって感じで。全然ゲートリバーブかかってても良いと思える曲もあるけど自分の中でどう判断してるんだろう。バンドっぽい音に入ってると嫌なのかなぁ?まぁどうでもいいや。


とりあえず眠れない時に今作聴いて寝たらジャケットのジュリーが夢に出るかも。怖。



それではー。

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