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包(bao) / 四人囃子 雑感

1978年リリース。4枚目のスタジオアルバム。

最近乃木坂にハマっているので四人囃子を久々に聴こうと部屋の中を漁ると出てきたのがコチラ。ずっと前に買ってからそういえば一回くらいしか聴いてないなと思い改めて聴いてみました。

なんで放っておいたんだっけ?と疑問に持ちつつ針を落とすと流れるのは軽快なシンセポップ。四人囃子といえば1作目「一触即発」でのプログレ志向なイメージが強くあった時に購入したので、勝手に今作もそういう感じかなと思っていたところに流れてきたのが軽やかなシンセサウンドだったのでコレジャナイ感強くてそれきりになってたんだなと思い出しました。失敬失敬。

1作目終えてから佐久間氏が加入して2作目終えると森園氏が抜ける、という感じでサウンドの根幹である人物がわりと変わっているので、1作目から順に追っていけば変遷もなんとなく分かると思うのですがジャケが良かったので1作目から飛ばして4作目を聴いたから当時は面食らったのかな。
あと個人的に今にして思うのはたまたま1作目がプログレっぽかっただけで別にプログレバンドという風に限定してはないのかなということ。音楽好きの兄ちゃんたちが集まってやってるワケですから色々やりたくなりますわなー。


とはいえジャケの雰囲気とか中国語で書かれた元素周期表にメンバーの名前忍ばせたりとインテリっぽいデザインがいかにもプログレって感じですけど。

そんな中国推しのデザインですが音的には特にそれを感じることはなく。数曲そんな気配あるなって感じ。全体的な音は前述した通りシンセが前面に出ていてそれがポップでもありプログレ感の元にもなっている塩梅。
脱退した森園氏に代わり前作からバンドに参加しているVo&Gtの佐藤満氏の色なのか森園氏とはまた違ったハードロック的なギターと歌謡曲風味な歌唱も加わり不思議なノリに。

A面に収められている4曲は4人のメンバーが1人1曲ずつ作詞作曲を担当しているのでなんとなくの嗜好が見えて楽しい。時代的にニューウェーブ丸出しの曲だったりテクノに寄ったりしているものがけっこうありますがまぁまぁ。昔よりそこら辺のクサイ感じに慣れてきたのでわりと聴けちゃう。なんなら良い。今作ら辺から佐久間氏の色が強くなっている気がするので多分そのためかな。

A面1曲目が佐久間氏が作詞作曲でニューウェーブ強めな「眠たそうな朝には」で始まるのが顕著だと思うのですが。今聴くとこの曲、ジャケのデザインとバッチリな感じで最高ですけど。「機械じかけのラム」なんかではポップさとプログレ感が上手くハマっていて大変好きですね。
坂下氏が担当している曲もゆったりしていて気持ち良くなれるので大変素敵。「Sweet Lover Song」とか曲名どおり甘いし。その中でも「ファランドールみたいに」がこの作品のハイライトとして挙がりやすいんじゃないかしら。激甘の美メロで人気ありそう。他歌ものじゃないならなんだろう。個人的に「モロッカン ダミーズ」はまぁまぁという感じですが。


長々書くとジャケの万里の長城みたくなっちゃうのでもうやめよー。ずっとジャケの「包」の字が何かに似てるなと思ってましたがこれ「月刊ムー」のロゴに似てる。スッキリ。
とりあえずコレ聴いたあとは筒美京平トリビュートに収録されている生田絵梨花氏の「卒業」ヘビロテじゃい!



それではー。

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