マガジンのカバー画像

日記

20
運営しているクリエイター

2024年1月の記事一覧

1月3日(水)

1月3日(水)

帰るのが惜しくて飲み干せなかったコーヒーが冷めていく。それは離別のためのほろ苦さだった。

ちいさな半券をもらったような気持ちだ。晴れた日だったし、心地の良い風も吹いていた。だからそれを額縁に閉じて、ずっと眺めていようと思った。

やってくるものが朝日かどうかもわからずに祈った。膝を折ると、それはそのまま祈りで、水面に反射する光が眩しい。信じたところで転がり落ちてゆく世界だったけれど、光はあったの

もっとみる