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1月3日(水)
帰るのが惜しくて飲み干せなかったコーヒーが冷めていく。それは離別のためのほろ苦さだった。
ちいさな半券をもらったような気持ちだ。晴れた日だったし、心地の良い風も吹いていた。だからそれを額縁に閉じて、ずっと眺めていようと思った。
やってくるものが朝日かどうかもわからずに祈った。膝を折ると、それはそのまま祈りで、水面に反射する光が眩しい。信じたところで転がり落ちてゆく世界だったけれど、光はあったので僕は祈った。
傷の舐め合いみたいな喫煙所がきらい。同情の匂いのする煙が鼻を刺す。行く先のわからない話なんていらないから、その炎を私の手の甲に押し付けてほしかった。
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