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【日本建築史】薬師寺東塔と三手先の登場

前回からの続きです.

出組(組物)が進化・発展し,奈良時代を代表する名建築が誕生する.それが薬師寺東塔です.その美しさは↓の模型動画からも十分に伝わってきます.

この薬師寺東塔については,平成14年の一級建築士「学科」試験問題として出題されています.

【問題】
薬師寺東塔(奈良市)は,三手先の組物を用い,裳階が付いた三重塔である.

【解説】
「薬師寺東塔(730年奈良時代,奈良市)」は,軒先を支える3段構成の三手先の組物が登場する.

三手先の組物

この東塔は,薬師寺の建物群の中で,唯一,約1,300年前の姿を残す.ただ,三手先の形はまだ不完全のものである.また,三重塔であり,各重に庇状の構造物である裳階(もこし)が付けられており,見かけ上は六重に見える.

尚,この東塔のデザインについての考察は,コチラの解説が超絶わかりやすいです.キャンティレバー(片持ち大梁)については次の記事で解説します.

【解答】〇
 続く

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