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【日本建築史】新薬師寺本堂
前回からの続きです.
奈良時代(710~794年)の後期に,1つの名作が誕生する.それが,新薬師寺本堂です.
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正面7間,側面5間の入母屋造り.正面中央3間,側面と背面の中央1間を戸口とし,他の柱間はすべて漆喰壁としている.
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3間の身舎(もや)の両サイドに1間ずつ庇があり,
虹梁(梁)の上に扠首(さす)を設け,屋根を支えている
平面図から分かるように,身舎(=母屋/建物の本体部分)は,桁行5間、梁行3間であり,その周囲に1間の庇(=下屋部分)を設け,切妻屋根を構成している.戸口は庇部分にある.身舎(もや)については↓をご覧ください.
また,新薬師寺本堂には,窓がなく,戸を解放することでしか内部に光を取り込めないため,正面の戸口は1間でなく,3間とっていると覚えておくと忘れないでしょう.戸口を3間とっているので,両サイドに2間ずつ壁面(漆喰塗)を配置することで立面のバランスを整えています.
また,屋根は入母屋造りとなっています.
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48805110/picture_pc_52c6e8e596534564810d728debd9e545.png)
新薬師寺本堂については,平成17年の一級建築士「学科」試験に次のような知識として問われています.
【問題17245】
新薬師寺本堂は,一重,寄棟造りであり,前面1間を吹放しとしている.
【解説】
「新薬師寺本堂(奈良)」は,正面7間,側面5間の入母屋造り.正面中央3間,側面と背面の中央1間を戸口とし,他の柱間はすべて漆喰壁としている.問題文の記述は,唐招提寺金堂の特徴です.
【解答】〇
続く
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