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【日本建築史】東大寺南大門

前回からの続きです.

大仏様(天竺様)を代表する建築と言えば,「東大寺南大門」です.

平成12年,22年の一級建築士「学科」試験に出題されています.

【問題】
東大寺南大門とは,天竺様(大仏様)建築の建築様式である.

【解説】
「東大寺南大門(1199年鎌倉時代,奈良市,大仏様(天竺様),寺院)」は,肘木を柱の側面に差し込んだ「挿(さし)肘木」を特徴とする「大仏様(天竺様)」建築である.5間3戸の二重門(2階建ての門のことで最も格式が高いとされる)で,入母屋造りである.

大仏様(天竺様)が輸入されたことで,南大門のような巨大な建物を規格材を組合し,短期間に建築できるようになった.


【問題】
「天竺様(大仏様)」の特徴として,組物は,柱頭だけでなく柱間にも並び,組物間の空きが小さいことから詰組みと呼ばれている.

【解説】
鎌倉時代には,「大仏様(天竺様)」と,「禅宗様(唐様)」という2種類の新しい建築様式が中国から伝わります↓

「大仏様(天竺様)」建築は,肘木を柱の側面に差し込んだ「挿肘木(大仏様組物)」が特徴で,柱と柱を貫などの横架材でつなぎ,大架構を可能した様式です↓

問題文の「詰組み(つめぐみ)」は,禅宗様(唐様)の特徴です.

【解答】×
 続く




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