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RasPi, ESP32, PIC 使い分け

あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。

昨年の暮れに、コメントで質問をいただきました。ありがとうございます。
ESP32とRasPiの使い分けについてのご質問でしたので、私なりの考えを記事にしてみます。概ねタイトル画像の表のように考えています。
まだ知らないこともあると思うので、間違い等ありましたらご指摘いだけると助かります。

RasPiはGPIOも魅力の一つですが、私は出来るだけGPIOを使わないようにしています。マンマシンI/Fを持たずに、人知れず仕事をするRasPiの場合は、GPIOを使ってLEDの点滅で「元気に働いているよ!」と知らせることがあります。ディスプレイを繋いだRasPiは、USB-シリアルでPICやESP32と交信しながら仕事をするようにしています。
こうすることで、他のPCに置き換えることが容易になると考えています。

Linux PC としての RasPi

私の場合、RasPiはほとんどPCと同じ扱いです。
市販のタッチスクリーンディスプレイを使ってコンパクトなマンマシンI/Fを提供出来る点が利点です。USB接続でバーコードリーダーを接続するのも容易ですし、とても助かります。
治具を動かしたり、測定値を取得する場合は前述の通り、USB-シリアルで送受信します。GPIOのシリアル通信(UART, SPI, I2C)は今のところ使わないようにしています。用途によっては、ほぼ同じプログラムでWindows PC に置き換えることもあります。

socket 通信で社内のデータベースに記録、参照したり、cifs でファイルサーバーにログを記録したりと、一時的なもの以外はデータファイルを溜めない用途が多く、問題なく使えています。

RasPiも、ディスプレイや(自作)電源BOXを入れると中古のノートPC位の価格になります、キーボードを嫌わない用途なら柔軟に対応出来るようにした方が良いと考えています。

そして、良く解らないので取り越し苦労かも知れませんが、OSの更新をどうするの?と言う疑問があります。所謂電源ブチ切り仕様のJessieですが、製造現場に10台超のRasPiを配置しているので今後が心配です。
詳しい方がいらしたら教えてほしいです。お願いします。

ESP32

半年ほど前に公設試の講習会で知って、使い始めました。
WiFiでsocket 通信、FTPが使えることを確認し、喜んで使っています。cifs は出来ないようですが、WiFi標準装備の高機能マイコンと捉えて期待しています。前述のように人知れず仕事をこなす用途には小電力で適任だと思います。

何に使うにしてもセンサー等のインタフェース回路基板が必要で、汎用性の高いものを作りたいと思います。複数の用途をこなす内に、工夫を重ねて汎用性の高いものになるのではないかと考えています。

現場のラインスタッフが扱い易い物に成れば良いのですが・・・
そんな思いで取り組むのが先の記事「最初の取り組み」です。

PIC

今は 18F23K22, 18F46K22 のいずれかしか使わなくなりました。3.3V, 5.0Vどちらでも使えます。これで事足りる限り、他は使わずに済ませたいです。

5Vで使うと、4V駆動のFETをドライブしたり、RCサーボを動かすのに外付け部品が少なくて重宝します。8bitですが、複数のIOを同期して動かしたり、タイミングの厳しい信号を作ったりと言った場面でESP32には無い特徴があります。

タイトルの表ではPICの丸印が少なく、可愛そうなので汎用IOの欄に二重丸を付けてあげました。

まとめ

いろいろ書きましたが、Linux PC > Raspberry Pi > ESP32 > PIC と捉え、持ち味を生かして使いたいと思います。


追記:

こんな視点も重要な気がします。
リモート保守の利便性
マイコン上がりの自分からすると贅沢な利便性ですが、仕事で使う場合は重要だと感じるようになりました。

出来ればサポート頂けると、嬉しいです。 新しい基板や造形品を作る資金等に使いたいと思います。