#1 ヒトには微弱な電流が流れている
冬の空気が乾燥した時期に、暗闇で車のドアを触って「バチっ!」と発生した静電気を感じたことはありませんか?
静電気とは、静止した電荷によって引き起こされる物理現象のことです。
物を原子レベルで見た時に、プラスに帯電した原子核の周りをマイナスに帯電した電子がグルグルと回っています。物を掴んだ時に、ドアノブのマイナスの電子が、ヒトの身体のプラスの原子核に移動することで、電流が流れます。
マイナス電子は、電子が少ない方から多い方へと移動する性質があり、電子の移動が瞬間的に起きて、「バチっ!」と静電気が発生します。
このように、私たちヒトの身体、身の周りにあるものはすべてプラスとマイナスの電気を帯びています。
人間の身体に流れる微弱な電流を「生体電流」と言います。
この電気は、脳の細胞で作られ、血液やリンパの流れ、脳や心臓、内臓はこの生体電流によって機能しており、手足から外に排出されます。
健康診断の際に、心電図や筋電図、脳波の検査をした経験があると思いますが、これらは整体電流の流れに異常がないかをチェックしているものです。
ちなみに、スマートフォンの画面スクロールは、生体電流を感知して動く仕組みになっています。
生体電流は、ストレスや食生活の乱れ、睡眠不足、運動不足、パソコンやスマートフォン、電子レンジなどの電磁波の影響などで乱れやすくなります。
血流やリンパの流れ、自律神経の働きにも影響するので、様々な病気にも繋がります。逆に、生体電流を整えることは、病気の予防や治療にも効果があると期待できます。
ヒトの身体はプラスの電気に傾きやすいので、滝や渓谷など自然のあるところに身を置くこと、公園の噴水などマイナスイオンを発するところに行くことで、中性に近づけることができます。部屋の中に観葉植物や加湿器を置くのも良いです。
今回は、ヒトの身体は微弱な電気で動いており、外界に電気を発している存在であるという内容でした。