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大森山王ブルワリー、5周年リニューアルへの思い

大森山王ブルワリーを始めて5年、2019年より最初は醸造所を作るのを目標にクラフトビールの販売を開始しました。第1弾ビール「NAOMI&GEORGE」を、アトレ大森さんの催事で初めてお客さまに対面で販売できたのが5年前の7月27日。この日を5周年と位置付けています。

「NAOMI」「GEORGE」のデビューイベント

2018年の立ち上げ時の失敗を活かし、「地域に愛される」ブランドを目指して、地域イベントなどに出店していた矢先のコロナ事変。やり方を変え、コミュニティすなわち仲間との関係を醸成することを最大の目的に変え、これまでいろいろな活動をしてきました。

ビール屋なのに、ビールを売ることが目的でない?学校?何?
この5年で一番言われたことは、僕たちのやっていることが「わからない」「わかりにくい」でした。

今年はじめた「学校」

でも、それはすべて狙い通りです。
どかんと最初から売れて、一気にスターになるブランドもあるでしょう。
それはそれで素晴らしいし、尊敬するし、できるなら変わりたい!(いや、もてたい!)

だけど、うちはうちらしく、言ってしまえば大森らしく、地道に羽ばたく準備をしてきました。
そのおかげで、日本の大手を含むどのブルワリーにも負けない、強い意志があるチームを作ることが出来たと言っても過言はないと思います。皆それぞれが自分の仕事をしながらも、それ以外の時間を使って、一緒に沢山のことを考え、ビールそのもの以外のいろんな場面を自分たちで作ってきました。

2022年のSUKESUKE夏祭り

なぜそれが出来たか?
その答えが「わからない」だと思うのです。

わからないからこそ、それぞれが考え、周りを助け合い、結果として想像を超えたものが生まれる。そこにはやっぱりビールが似合う。

そこで生まれた最大の財産は「過程」です。
たまたま大森山王ブルワリーがきっかけでこの場にいた人たちが、何かの偶然で一緒の時間を過ごす。そこで一緒に何かをしているうちに気づいたら楽しくなってた、親しくなってた。

アキナイ山王亭の最終日

5年間色々と考えてやってきましたが、大森山王ブルワリーの価値として、これを超えるものを見いだせないのです。

なので、この価値を今後もどう作り続けていくか、
「わからない」ことを楽しむ一方、それをどうやって「わかりやすい」形にしていくのか。

僕らが見据えるのは、2045年。
それは、「AIが人間の知能を超越する転換点」「技術的特異点」ともいわれる「シンギュラリティ」として位置づけられている年。
その頃僕らはどんな世界にいるのか、どんな世の中になっていたいのか。
そんなことを大胆に想像しながら、僕たちのブランドのリニューアルを目指すこととしました。
それがどんなものか、僕らもわからないですが、その過程こそが、きっと未来の価値になると信じています。 

大森山王ブルワリーに関わったら、人生がちょっと楽しく豊かになった。」ここからが新しい、大森山王ブルワリーの始まりです。

ということでどうぞよろしくお願いいたします!


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