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不確かの中にいる確か。第4話「浦野視点:不思議映画談義」。

「虚構と現実」、「恋人と友達」、「古い景色と新しい景色」、「生と死」、「不倫と愛」!!!!!!対比することで見えてくるもの!!!
映画「街の上で」見ました。下北で働き出して2年。見慣れた下北で撮影されているのもあって、ニマニマしてみれます。今の若者の心地よい間と距離間でコミュニケーションが演出されているので、風通しの良い丘の上にいるような気分になります。一見恋愛メインの作品に見えるのですが、しっかり設計された脚本は、見るものに恋愛以上の “感慨”を与えてくれています。「街の上で」というタイトルが分かりやすく秀逸だなと思ったのですが、僕たちが明確に捉えることができなくて、「青春」とかのようにうまく言葉にすることもできない、生きていく中で心に刺さる ”何か”を、あらゆる対比で突きつけてきます。巧みな脚本は、説教くささが一切なく、見るものの心をリードしていくことに成功してます。すごい。。。。この監督の「サッドティ」の時も同じような気持ちになりました。その分キャラクターの役割として、少し記号すぎる人物設定だな〜と感じたりもしますが、その辺の塩梅は溝口健二監督領域なのでしょう。穂志もえかさんは一度、お仕事させていただいたのですが、ガラスの仮面に出てきそうな女優少女で、身震いしちゃうほどでしたが、今回の「〇き」のシーンは、もう1回見たいですね。中田青渚さんは、3年前に舞台で見たときの凝り方まった演技とは違って「瑞々しい」というのがしっくりくる演技で素敵でした。監督の力もあるんだと思います。古本を読む若葉くんを見る青渚さんのニコリ。このシーンから思いついて企画がスタートしたのでしょうか?と思えるような忘れない場面でした。添付の景色いいなあツァイミンリャンのような台湾カット!素敵です。風も最高。



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