本を読む人だけが手にするもの
藤原和博さんの本である。
自分の意見が言えるようになりたくて本を読み始めた。
しかし最近は小説を手にすることが多くなり、当初の目的とは関係ない本ばかりを読んでいる。
一体何のために本を読んでいるのだろう…
ゲームと同じ、ただの娯楽と化しているのかもしれない。
このままでいいのか。
『本を読む人だけが手にするもの』
日本は今、成長期だった成長社会を終え、成長がピークに達し色々な状況を呈している成熟社会を迎えている。
成長社会時代の幸せの形は1つだった。
社会人になり、結婚し、子どもをつくり、家を買い…と
だが成熟社会では、幸せの形は人それぞれ、自由だ。
自分で幸せを考えなければならない時代になったのだ。
結婚するのが幸せか?持ち家は必要か?
それぞれ個々にあった幸せを選ぶ。
自分で幸せの形を選ぶことができる。
自分の未来くらい自分で選ぶのは当たり前と思うかもしれないが、何もないところを自分で道を作って進んで行くのは、相当な苦労と不安がつきまとうだろう。
考えなくても、ただ道なりに進むだけでよかったあの頃がどんなに楽だったか…
しかし気がつけば道はなくなり、同じところを足踏みし続けている。
変わらない景色に気づかず、進んでいる気になって足だけ動かし満足していられたら…
それはそれである意味幸せであったかもしれない。
だが、気がついてしまった以上、変わらない景色は苦痛でしかない。
だから、とりあえず前に一歩踏み出す。
どこに向かえばいいのか。
何が正解か。
何が必要か。
幸せとは何か。
それらは全て本が教えてくれる。
求める答えの本だけを読むのではなく、色んなジャンルの色んな著者の本を読むことで、視野が広がりバランスの取れた答えが見えてくる。
道と同じで本もどこかで繋がっている。
沢山の本を読むことで、いつか自分だけの答えが見えてくる。
自分の意見。
自分なりの意見は300冊を越えたあたりから見えてくるらしい。
とりあえず前に進もう。
一冊ずつ、一冊ずつ。
そして、300冊に達した時、
自分はどこにいるだろう。
どうなっているのだろう。
早くそこに辿り着きたい。
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