最近の記事

犯罪者(上)

太田愛さんの本である。 白昼の駅前広場で起こった5名の死傷者が出る通り魔事件。 犯人と思われる男が薬物中毒で死んでいる所を現場近くのトイレで発見される。 被疑者死亡のまま事件は終結をむかえると思われた…。が、 通り魔事件で、唯一生き残った青年・繁藤修司が再び何者かに襲われる。 いったい誰が、何のために!? 間一髪、救ってくれた刑事・相馬亮介と、その旧友・鑓水七雄とともに事件の真相を追いかける。 『幻夏』が新聞で紹介されていた。 『犯罪者(上)』・『犯罪者(下)』の続編

    • 知的生産力

      斎藤孝さんの本である。 私は小学4年生の頃、家族で買い物に行った帰りに、親に忘れて帰られそうになったことがある。 その日は、ショッピングセンターに来ていた。 私の家族は、集団行動をしない。 父は近くのパチンコ、母は日用品の買い出し、兄はゲームセンター、私は本屋で漫画の立ち読み。 集合時間だけを決めて、各々好きなように過ごすのである。 集合時間に待ち合わせ場所の駐車場に行くと、駐車場沿いの道で信号待ちをしている我が家の車を発見した。 ??? と思ったが、考えるより先に

      • 本の「使い方」~一万冊を血肉にした方法~

        出口治明さんの本である。 本とは何かが述べられている。 より良い人生を送るためには、『教育+教養』を身に付けることが必要である。 【教育】 生きていくために必要な最低限の武器を与えること 【教養】 より良い生活を送るために、思考の材料となる情報を身に付けること 知識や情報の量が多ければ多いほど、思考や直感など脳の活動の精度は高くなる。 だから、より良い人生を送るためにはたくさんの教養を身に付けておく必要があるのである。 教育は義務教育で得ることができる。 では

        • あの日の交換日記

          辻堂ゆめさんの本である。 交換日記を軸にした7つの物語からなる短編集。 【一話目】 白血病で長期入院している小学生の女の子と先生との交換日記。 長い抗がん剤治療を経て次のステップである骨髄移植に移るのに気持ちが前向きにはなれない女の子が、先生との交換日記のおかげで一歩踏み出すことができ、人間としても成長するという話。 だけかと思いきやの どんでん返し。 【二話目】 先生との交換日記の中で、殺人予告をする女の子。 先生も女の子も交換日記のやりとりや日々の学校生活の

        犯罪者(上)

          本を読む人だけが手にするもの

          藤原和博さんの本である。 自分の意見が言えるようになりたくて本を読み始めた。 しかし最近は小説を手にすることが多くなり、当初の目的とは関係ない本ばかりを読んでいる。 一体何のために本を読んでいるのだろう… ゲームと同じ、ただの娯楽と化しているのかもしれない。 このままでいいのか。 『本を読む人だけが手にするもの』日本は今、成長期だった成長社会を終え、成長がピークに達し色々な状況を呈している成熟社会を迎えている。 成長社会時代の幸せの形は1つだった。 社会人になり

          本を読む人だけが手にするもの

          『やせたい』とは言ったけど、『やせる』とは言ってない。

          『やせたい』とは言ったけど、『やせる』とは言ってない。

          ぼくが13人の人生を生きるには身体がたりない。

          haruさんの本である。 性同一性障害で、ADHD(注意欠陥・多動性障害)で、解離性同一性障害(多重人格障害)の主人格『haru』について、交代人格の人たちがどういう風に『haru』の中に存在しているか、また、生まれた経緯や思いが綴られている。 多重人格というのは、ドラマで目にしたことがあり知ってはいるが、なぜ多重人格になるのか、別人格(交代人格)が出ている間、本人(主人格)はどうなっているのか、あまり深くは知らなかった。 だから、この本があると知ったとき読み知りたくなっ

          ぼくが13人の人生を生きるには身体がたりない。

          天才はあきらめた

          山里亮太さんの本である。 私の知っている山里亮太こと山ちゃんは、ツッコミの天才だ。 天才が、天才をあきらめた??? 天才は、計算などせずに自然とやったこと・言ったことを、周りが勝手に「特別だ」とか「変わっている」と思う。 と、山ちゃんは述べている。 それに対して山ちゃんは、周りに「特別だ」と意識させるように仕向けていたのだそうだ。 天才と凡人の

          天才はあきらめた

          説明の順番

          田中耕比古さんの本である。 私は説明が苦手だ。 私が説明すると相手が混乱しているのが目に見えて分かる。 しかし、どうしようもない。 なぜなら、それ以上に私が混乱しているからだ。 この本によると、説明が苦手な人は次のことができていないらしい。 ・何をどの順番で説明するのか整理できていない ・説明する相手の理解レベルを意識していない ・自分が何を言いたいのか決まっていない これらができていないまま説明を始めると、私のように、相手も自分の頭の中も混乱をきたす。 し

          説明の順番

          コンビニ人間

          村田沙耶香さんの本である。 主人公の惠子は、世間一般的人間の思考からズレている。 36歳独身で、コンビニのアルバイトとして勤めて18年になる。 社員ではなく、アルバイト。 今まで彼氏がいたこともない。 世間一般的普通の人なら、焦ったり不安になるところだろう。 だが彼女は何に焦って不安を感じるのか、普通の人の思考が分からない。 コンビニが全てで、コンビニを中心とした生活を送っている。 コンビニは彼女の生きる場所であり、生きる意義なのだ。 彼女の過去に何かあったの

          コンビニ人間

          ~緊張しない・あがらないために~ リラックスのレッスン

          鴻上尚史さんの本である。 私は人前で話すのが苦手だ。 少し発言するだけでも、手が強ばり字がまともに書けなくなる。 今までは、積極的にそういう場に行かない限りは人前で話さずに済んできた。 しかし最近は何もしなくとも、そういう機会が向こうからやってくる。 なぜだ… 私がそういうお年頃なのか… はたまた、そういう時代なのか… 何はともあれ、このままではいけない。 何か対策をせねば。 そこで、この本を読んだ。 なぜ緊張するのか意識が『自分自身』と『聞いている人達』に向い

          ~緊張しない・あがらないために~ リラックスのレッスン

          レインツリーの国

          有川浩さんの本である。 この本は、同著者による『図書館内乱』に登場した本である。 図書館戦争シリーズの2作目『恋の障害』のエピソードに出てくる架空の小説だ。 その架空の小説が、小説化したのだ。 その背景だけでワクワクする。 読みたくさせる。 著者の仕掛けにまんまとかかった。 この本は、ヒロインのひとみが開設している『ラインツリーの国』というブログに上げていたライトノベルの『フェアリーゲーム』の感想に、主人公の伸がメールを送ることから始まる。 伸は中学生の頃にハマって

          レインツリーの国

          おしっこちょっぴりもれたろう

          ヨシタケシンスケさんの絵本である。 疲れているときは絵本がいい。 私のこころを元気にしてくれる。 この絵本は、おしっこをした後にパンツをちょっぴり濡らしてしまい、いつもおかあさんに怒られている男の子の話だ。 今日もいつものごとく、ちょっぴりもれたろうなので、おかあさんに見つからないようにパンツが乾くまでの間、お外に冒険に行くことにする。 自分と同じようにもれたろうで困っている人がいるのではと思い、出会う人、出会う人に、 『もれたろう?』って聞くけれど、みんな違う。

          おしっこちょっぴりもれたろう

          読む本で、人生が変わる。

          中谷彰宏さんの本である。 この本は、本を読む楽しさと中谷彰宏さんの寛容さが伝わってくる1冊だ。 なりたい自分になるための66項目がやさしい言葉で綴られている。 その中で私がハッとなった読書の楽しさ3項目。 【03】覚えるより、考えよう。 【05】正解は、自分でつくる。 【22】『漢和辞典』を、読もう。 【覚えるより、考えよう】 覚えようとした瞬間に、感情移入ができなくなって、面白くなくなる。 本の楽しみは、味わうこと、感じること、考えること。 危なかった。

          読む本で、人生が変わる。

          三匹のおっさん~ふたたび~

          有川浩さんの本である。 有川浩さんの本は、やっぱりおもしろい。 『三匹のおっさん』は還暦を過ぎた三人のおっさんが身近に起こっているトラブルを解決する話だ。 表紙の 竹刀を持ったおっさんが、キヨこと清田 清一。 剣道の達人。 右の眉毛が太いおっさんが、シゲこと立花重雄。 柔道の達人。 左のメガネをかけたおっさんが、ノリこと有村則夫。 メカの達人。 この元悪がき三人組の幼なじみで自警団をつくり、町内巡回や頼みごとを引き受け、トラブルを解決していく。 どこの町にでもあり

          三匹のおっさん~ふたたび~

          天才を殺す凡人

          北野唯我さんの本である。 『誰の中にも、小さな才能がいる』 この言葉に惹かれて、本を手に取った。 人の才能には3種類あるらしい。 【天才】 独創的で人々が思いつかないプロセスで物事を進められる人 【秀才】 論理的でシステムや数字、秩序を大事にし、堅実に物事を進められる人 【凡人】 感情やその場の空気を敏感に読み、相手の反応を予測しながら動ける人 一見自分は、0・0・10の割合で凡人100%だと思った。 だが、日々の行動をこの本に照らし合わせているとどうやら凡

          天才を殺す凡人