ロマンの政治転用

先日、新聞の科学面に、我々の棲む「天の川銀河」より、その外の銀河の方が、回転速度が遅い事が判明したという記事を読んだ。 どうもピンと来ない話だ。いったい、どんな人が、この記事を書き、どんな人が、読むのだろう?

水槽の外を知らない金魚には「水槽の外」は無縁な筈だ。銀河の中と外の違いは、銀河の中の誰にも関係ないでしよ?

悲劇や不条理に溢れた時代に「銀河の外」とは、実に、のん気な話だ。

一昔前なら、宇宙科学の画期的な新発見なんて話題に、みんなが、興味を抱いた頃が有った。当時の「宇宙ブーム」は米・ソが、冷戦下で、核兵器開発を競い合い、その実行手段(発射技術)の獲得の為の実験訓練が、宇宙ロケットだったので、

僕は昨今の、きな臭い世界の政治情勢の中で宇宙の話題なんか聞くと、

いよいよ有事到来か?と身構えてしまう。→宇宙は、ここまで解りました。もっと知りたいよね? じゃあロケット造ろう!軍事も兼ねた研究なら、一石二鳥で無駄無いよね。 なんて具合にいつの間にか悪い方向に、社会が、時代が傾いてないか?注視しておかないと、

今は遠い地の戦乱でも、今後も遠いままとは限らない「明日は我が身」かもしれませんね。確かに宇宙はロマンチックですが、平和こそロマンです。

軍事力へ向かい得るロマンでなく、
和平への動力に成るようなロマンって何か無いだろうか?

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