「虫唾」って何だべ?

「虫唾が走る」という微妙なニュアンスの表現が有るけど、
 これは日本独特の表現だと思い、どう翻訳すれば、外国の方に伝わるか?ネットで調べてみると、「ゾクソするほと気持ち悪い」とか「気が滅入る」等と、少しズレたような、ピンとこないような翻訳しか検索にヒットしなかったから、外国の人には虫唾は走らないのだろう。

この両者の違いは、歴史的、文化的な相違に起因していると思う。

つまり、ヨーロッパの諸国は、同じ信仰を持った隣国と陸地で繋がっているから、他者と接し慣れている為、他なる価値観や、他者に虫唾が走ったりしないのだろ。

一方、我々は、小さな島国の農村社会だから、閉鎖的で排他的だから、自分と異なる特性を持つ他者に対し不寛容で、それらに対し、すぐ「虫唾が走る」のだろう。そうでも考えないと「村八分」なんて醜い文化が生まれた理由が分からない

近年「多様性を尊重する社会」の実現という理念が叫ばれていますが、

 

我々は、異端を受け入れず、むしろ攻撃してしまうような民族だから、「多様性に寛容な社会」は高すぎるハードルかもしれない

結局「虫唾」とは我々の保守的で閉鎖的な「島国根性」の源で、僕は、日本人のそんな閉塞性や、排他的なところに虫唾が走る。

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