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なんとなく続く逆境とあふれる機会

そういえば、先日、経済同友会の桜田代表幹事が菅首相から「7割テレワーク」の協力を要請され、「なんとなく出社するという管理職」。「なんとなく出社をするというトップが、やはり増えてきてるなって感じがする。どうして会社に来るのって言ったときに、『それは会社があるから』だ」と答えたといいます。

 これではいつまでも感染が抑制されそうにない。この緊張感のなさは何のなのだろう。今は危機ではないのだろうか。

危機的な温暖化

国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)6次評価報告書の第 1 作業部会報告書(自然科学的根拠)が公表になった。


人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない。大気、海洋、雪氷圏及び生物圏において、広範囲かつ急速な変化が現れている。
人為起源の気候変動は、世界中の全ての地域で、多くの気象及び気候の極端現象に既に影響を及ぼしている。熱波、大雨、干ばつ、熱帯低気圧のような極端現象について観測された変化に関する証拠、及び、特にそれら変化を人間の影響によるとする原因特定に関する証拠は、AR5(5時報告書) 以降、強化されている。 

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温暖化が人間の影響とはショッキングな内容だった。

転換

人間と地球の正しいバランスをとる時代がきた」とハフポストがいう。

物質的な豊かさが十分な水準に達している社会がある現在、人々の内面の豊さに注目していくべきだ。それは幸福感、コミュニティとの繋がり、ストレスの少なさ、充実した市民生活などだ。物質主義はもはや勝てる戦略ではない。(引用:ハフポスト)

善い提案なのだろう。大胆に発想を転換したいところなのだろうけれど、なんとなく同じことを繰り返す。変えようとする動機がわかない。

「多くの人は、あらゆるところで売り出されているモノを欲していない。商品、商品、商品・・・。見渡せば商品だらけだ。同じことが、レストランやジムなど、都市にあふれる多くの商業施設にいえる。さらには、都市自体が、人々の住む場所というより、商業のための場所となっている。買うことにはあまり意味がなく、存在することが全てである」と、ハフポストが指摘する。

機会

環境省と経産省の地球温暖化対策を検討するワーキンググループの合同会合が18日に開催されたそうだ。今までのカーボンニュートラルの目標と戦略を見直したという。
日本経済新聞によれば、国は脱炭素型社会の実現に向け需要が減るサービスの業態転換を促し、インフラ整備や制度の見直しを進めるそうだ。

技術のイノベーションに頼らず..... あきらめなのだろうか。

脱炭素に向けビジネスモデルや戦略を根本的に変える必要がある企業が出てくることを踏まえ、産業構造の転換を支援する。(中略)
日本の排出量全体の6割が一般の人々の消費行動に関連する。
移動時には自家用車ではなく自転車や公共交通機関を利用するほか、使う製品やサービスで脱炭素が進んだものを選ぶなど脱炭素型の購買行動へと変えることが不可欠と強調した。脱炭素につながる行動に地域の買い物などで利用できるポイントを付与するサービスも展開する。(引用:日本経済新聞)

表現の違いはあれ、ハフポストの記事も国も言っていることはあまり大きな差があるように思えない。

さらに長引きそうなコロナ渦、危機的な温暖化という逆境、求められる脱炭素。無意識に感じる心配や不安?

逆境の時こそ、チャンスがあるという。なんとなく過ごしていると、ゴロゴロ転がっている機会を見落としているかもしれない。無意識のままに何かに執着しているのだろうか?

いい機会なのかもしれない。支援もあるというのだから、意識して業態転換してみるのも悪くない選択肢なのだろう。

「まずやってみる。それから考える」でもいいのではなかろうか。いつまでもイノベーションやオリジナリティにこだわっても埒があきそうにない。そんなことに時間をかけられそうにもない。やってみれば目標がみつかるのかもしれない。


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