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ジミンくんの歌声はとどまるところを知らない -HAPPY JIMIN DAY-

10月13日、私が今一番心を掴まれている人 パク・ジミンくんのお誕生日でした。

K-POP界隈では推しのお誕生日「생일(センイル)」を盛大に祝う文化がある。BTSのマンネであるジョングクくんのセンイル9月1日は、世界各地のARMY達がグクのラッピングトレインを走らせたり、看板や動画広告を出したり、花火を打ち上げたりといった豪勢過ぎるお祝い情報が溢れており、リアル "this beat cha-ching like money" を目の当たりにして大層驚いた。
「今日は何と! 私の可愛いジョングクのお誕生日なんです!  そこの通りすがりのあなた! 宜しければ楽しんでいかれませんか? さあご一緒に!!」 とでも言うような、程よく強引に大衆を巻き込むスタンス(※イメージです)。内に籠りがちなオタクの目にはとても眩しく、羨ましく映った。

世界中のARMY=BTSと推しへの愛や幸せな感情、日頃の感謝などを共有し、大々的にお祝いできる素敵な文化を知れたのだから、末席にでも参加したい。大がかりなことは出来ないし、そもそも間に合ってすらいないが、それでもいい。
ついにやってきたHappy JIMIN Day、完全に自己満足なんだけれど、パクジミンが大好きだよって気持ちを、大好きなジミンくんの歌声について触れながら、この場所に書き留めておこうと思う。


ON -MAP OF THE SOUL : 7-

私がジミンくんの歌声を強く意識するようになったのは、最初に聴いたアルバム「MAP OF THE SOUL : 7」の中の一曲「ON」が始まりだ。
最初のフレーズ "I can’t understand what people are sayin’ " に心を鷲掴みにされた。甘く聞こえるほどに可愛らしいのに、この有無を言わせぬ強さを感じる歌声。初っ端から弱音を吐露するセンシティブな歌詞にも関わらず、なんだか「こちらこそジミンさんに分からないことを言って申し訳ありませんでした」と言いたくなる。そんな芯を感じさせる力強さだ。この曲全体の持つ前向きさを明示しているようで、聞けば聞くほど引き込まれる。
続く "~shadow" の誘うような歌い方も好きすぎて、何度も何度もリピートした。95z(クオズ : ジミンとVのコンビ)を推す者としては、この "shadow" を引き継ぐのが他でもないVさんのハスキーボイスで、目覚めたばかりの少し寝ぼけている様子をめちゃくちゃにかっこよく歌っているところにも注目したい。このリレー最高かよ。
生歌だと全力で唸ってるのがよく分かる "Find me and I’m gonna live with ya" もとてもいい。あと、このM COUNTDOWNのカムバステージで最高に痺れるのが、最後のna na naの後(4:13~)、 "올라타봐 Bring the pain oh yeah" のところ。少し掠れた低音からすくい上げるように歌い、唸りつつなんともセクシーな余韻を残す止めの "yeah" ここへ来てのジミンくんの低音の破壊力は凄まじい。

IDOL -Love Yourself 結 'Answer'-

唸るジミンくんと言えば、先日のBTS WEEKで披露した「IDOL」@ 景福宮も大変素晴らしかった。この曲はもう歌詞の全てが自己肯定の賛歌って感じで、本当に大好きなんだけど、"You can’t stop me lovin’ myself" 何度も繰り返されるこのシンプルかつ印象的なフレーズをジミンくんが全力で歌っている、その事実だけでエモくて泣きそうになる。
どれだけBTSが世界規模になっても、根底には韓国人であることの誇りが常にあるんだってことを示すように、大切な場面(例えば、MMA 2018)で度々披露されるこの曲は、今の時代における「格好良さ」をとてもうまく体現しているなと思う。とりわけ故郷を愛する気持ちの強いように見えるジミンくんがこの曲のパフォーマンスで見せてくれる姿は彼自身のプライドそのもののようだ。

HOME -MAP OF THE SOUL : PERSONA-

言葉は不要。ただこの世の全ての可愛いを集めて生まれてきたかのような天使を見てほしい。さすが自らを "Sexy Cutie Lovely" と評すだけある、無垢にもコケティッシュにも聞こえる歌声、可愛さの中に貫禄すら感じさせるパフォーマンスである。
ジミンくんってRun BTS! などの企画では、演技することにめちゃめちゃ照れるし、割と最後までなあなあで済ますことも多いのに(そんなところももちろん可愛いけれど)、やっぱりここぞという時は、可愛いのプロフェッショナルの本領を発揮して私たちを魅了してくる。
ジミンくんの中には、自分が魅せるべきところと、一歩下がって他のメンバーに任せるところとの線引きが物凄くしっかりあるような印象を結構初期から感じていて、それは緩急際立つ彼のダンスにも通じるものがあるようにも思うし、私が好ましく思う彼のスタイルの一つであったりもするんだけど、自分の見せ場において、自身の魅力を何倍にも増幅させるようなステージを見る度に、生来のパフォーマーだなと思うし、毎回好きが更新される。去年のKBS Song FestivalのHOMEもまた違った可愛らしさで、最高だった。

余談だが、ジョングクくんは常人なら少しは恥ずかしがるでしょって演技すらも、いつもこちらが動揺するほどに一切の照れを感じさせずガチでやってくれるので、幼い頃から6人の兄たちに肯定されて、大切に大切に育てられてきたんだなってことが垣間見えて、そんなところが愛おしくて好きです。

Lie -WINGS外伝:You Never Walk Alone-

WINGSを聴き始めたのが9月に入ってからなので、ジミンくんを知ってから2か月余りが経っていたのだけど、初めてこのソロ曲を聴いたときは興奮しすぎて言葉にならない悲鳴が出た。2016年当時のSTARCASTの記事によると、ジミンくんは作詞作曲にも関わっているそう。まだこんなヤバい一面がありましたか! 
曲自体の壮大さ、艶めかしさ、オシャレ感が(ちょっと笑ってしまうほどに)凄い。そして、痺れるような低音 "뭐라도 나를 나를 구해줘  나를 구해줘" から、伸びやかでクリアな高音 "Caught in a lie~" まで魅力を余すことなく聞かせてくれるエモーショナルな歌声は、何度聞いてもため息が出てしまう。
この記事を書くにあたって、曲をリピートしてたんだけど、私自身が先日のオンラインライブ「MAP OF THE SOUL ON:E」でのセクシーが極まった「Filter」を経験済みなのもあって、「Lie」は(十分色っぽく聞こえるが)まだまだジミンくんの中では進化途中のセクシーボイスだったなと、気が付いてしまったので、欲張りな私はいつか今のジミンくんの「Lie」が聴けますようにと神様に祈った。(神様、私のセンイルは4月11日です)

Friends -MAP OF THE SOUL : 7-

これも初めて聞いたアルバムの中でお気に入りの曲、95zの二人で歌っているユニット曲だ。ジミンくんの歌声は、セクシーだったり、キュートだったり、力強くかっこよかったり、様々な魅力がある。
そしてこの曲では、グループのメンバーであり、同級生であり、ソウルメイトでもあるV(テヒョン)くんに寄り添い、じゃれ合い、時に包み込むような優しい歌声だ。
"Hello my alian" の甘さ、"네 모든 걸 알아  서로 믿어야만 돼"(僕は君の全てを知ってる。お互いを信じなくちゃ。)の優しさ。歌詞を読み、散りばめられている二人のエピソードを知る毎に、尊さを形にしたら、こんな曲になるのかなって真剣に考えてしまうし、ああ今私思いっきり二人の仲の良さを見せつけられている……と、RMさんも斯くやというような菩薩顔になってしまう。永遠にずっと一緒にいてください。

Spring Day -WINGS外伝:You Never Walk Alone-

最後に、これも大好きな曲「Spring Day」での歌声についても話したい。「Dynamite」以降のプロモーションで、何度か披露してくれたが、生歌で聴くとよりいっそうBTSの歌の上手さが光る名曲だ。
実は私のもう一人の推しはSUGAさんなのだが、ラッパーであるSUGAさんとの珍しい掛け合いが楽しめるのが、二人のファンにとってとてつもなく幸せな曲でもある。
この曲は失った(疎遠になってしまった)親友を恋しがりつつも、離別する原因となった出来事は上手く消化できずに苦しく思い続けている、でもやっぱり会いたいという、若くて苦い感情を歌っている。そして、作詞家としてクレジットされているのがSUGAさんなのである。いったん内に入れるとすごい重い感情を返してくる人なんですか? と思わざるを得ない、切ない気持ちの込められた歌詞。それを紡ぐ渋いSUGAさんのラップと、掛け合いながら優しくハーモニーを奏でるジミンくんの歌声。傷ついた心の痛みは容易には消えないけれど、でも救われても良いんじゃないかなって気持ちになる。
SUGAさんは事ある毎にJIMINくんの声が好きだと言うし、何度かインタビューでユニットを組みたいと話しているそうだ。次のアルバムで二人の曲を聴けたら良いなと心底願っている。

終わりに -努力の天才ジミンくん-

韓国のラジオ番組「ペ・チョルスの音楽キャンプ」に出演したときには、メンバーのお陰で歌で思いを伝えることの大切さを知ったこと、そのためにもっと歌が上手くなりたい、綺麗な声で歌いたいと努力するようになったことを話してくれた。
デビュー当時からのことは、今見られる動画や音源でしか知ることができないけれど、ジミンくんが自分らしさを表現することに悩みもがき、たくさんの努力と紆余曲折、そして相当へヴィな自己分析と自己理解を経て、現在の世界中から愛される唯一無二の歌声を磨いてきたことは想像に容易い。そして、努力の天才である君はこれからももっと魅力的でありたいと、自分とBTS、そしてARMYたちのためにと言いながらコツコツと研鑽を続けるのだろうことも。
ラップをメインとしたボーイズグループだったBTSが、今のような幅広い音楽を自然と自分たちのスタイルとして取り込めたのは、(ボーカルライン皆が努力して、格段に上手くなったからなのはもちろんなのだけど、)自分の殻を破って美しく進化し、独自の魅力を模索し続けてきたジミンくんの歌声に因るところが結構大きいんじゃないかと思う。
そして、BTSのスタイルの裾野を広げてくれたから、私はこうしてジミンくんと出会えた。大好きなあなたが生まれた日を、大勢のファンと共にお祝いする幸せを知ることができた。お陰で、自分でもびっくりするくらい毎日が新鮮な喜びに満ちている。

ジミンくん、誕生日おめでとう。
BTSのJIMINとして、私たちに幸せを与え続けてくれてありがとう。
あなたの声と、ダンス、そしてあなた自身が大好きです。
どうかこれからもずっと健康で幸せでいてください。
心から、生まれてきてくれてありがとう。

「Dynamite」がリリースされてからパフォーマンスを披露するごとに歌の安定感や表現力が増して、見る見るうちに上手になっていったBTSの努力の過程を幸いにも私は目の当たりにできた。これから、もっと輝かしい成長を遂げてくれるであろう姿を一緒に追えるんだと思うと、本当にワクワクする。

大変光栄なことに、このnoteをもとに、紫野さんが記事を書いてくれました。ジミンくんの歌声について、曲の歌詞や背景から書いていただいていて、私のような初心者ARMYに優しい内容ですのでこちらもぜひどうぞ。

私とBTSが出会った時のときめきを綴ったnoteも、もしご興味があればぜひご覧ください♥



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