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夏草のひとりごと #2 たけのこの生え跡


人生の節目節目に半生を振り返ることは大抵の人が無意識にでもやってるだろう。

小、中、高、大学への入学、そして会社への入社。あるいは起業するとか。
その時見えた景色はどうしてみることが出来たのか?
勉強頑張ったな……友達作って良かったな……。色々振り返る。
こんな風にポジティブな内容ならいいんだけど、そうじゃない振り返り方もある。

例えばあの時の自分バカだったなー、頭悪いな、みたいな。
そのうまくいかなかった足跡の積み重ねで今前に進んでいるのに。
こういう振り返りをやめろとは全く思わない。同じこと繰り返しちゃいけないし。でも行き過ぎて鬱になってるのをよく見かけすぎて……どうしてそんなに自分を否定するんだろうと疑問が浮かぶ。

もっと酷くなっていくと同じ道を歩んでる人を馬鹿にすることさえある。
20にもなって、30、40にもなってそれをしているようじゃ……そんな声。
人の成長するスピードなんてそれぞれだし。
いくつになっても0.0000001歩だとしても歩くのを止めていないことは良いことだと思う(積極的に関わるかどうかは別として)。

君だってそんな日があったじゃんかー。

さて。長々と自分や人の足跡についてやたら否定することについて指摘した訳だけど、これは前フリだ。

単純に友達や同僚、後輩、家族にそんなことしていませんか?ということを言いたかった。

もしある道において人より先に歩んでいる気がするなら、たけのこのようにすくすくと伸びている気がするのであれば、「随分遠くまできたナァ」と思って後ろや下の人に手を貸してやるのが良いと思う。
追いついてきた人は感謝してくれたり、ふんっ、そんな手なくてもっ、とツンデレしてみたり色々だと思うけど。

でもそうやって後継が出来ると面白いから。そこで初めて枝分かれも起きて新しい景色が見えるかもしれない(たけのこは真っすぐだな……)。

因みに後追う人側の意見によくある、「別の道を歩んでいるだけ」はあんまり好きじゃない。大抵そういうこと言う人は遠回りを選んでいるくらいのノリなのだけれど、道を把握しながら歩いている人から見ると一生つかないだろうなというくらい蛇行しているように見える。

先に進む人を見かけたら素直に手を掴んだ方がいいよきっと。
ゴール分かってる?って聞くと曖昧だし。

10年前と考えていること変わらないんだけど大分丸くなった気がする……。

偉そうなこと言ってるのに自分もまだ未熟なたけのこだー。

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