映画『THE FIRST SLAM DUNK』
スラムダンクの映画がビックリする程良かった。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』
あまりに良過ぎて、この完成度に作り上げてくれた方々に最大級のありがとうをお伝えしたくてたまらない。
当時、原作には大きな衝撃と喜びを感じた。
「バスケって本当にこうなんだよ!!」
そう誰彼構わず叫び伝えたくなるくらいリアルな面白さが描かれていた、私にとっては唯一の作品だったからだ。
それは特に、終盤セリフがほぼ無く目線でやりとりされる試合中のシーン。
バスケをプレイして、ある一定ライン以上のレベルに到達した人になら見える世界があって伝わるだろうが、本当にああいう世界が繰り広げられていてとてつもなく刺激的で面白くて熱いスポーツなのだ。
だがバスケの残念なところは、再現がどうにも難しいところだ。
そして、理解もなかなかそう簡単には及ばないのだ。
なので所謂「分かってないなぁ~感」が大概の作品を台無しにしており興ざめさせられてしまう。
なので、「スラムダンクは原作が最高!唯一無二!」それでいいと思っていた。
只でさえもそうなのだから、時を経て、今作るからこその素晴らしいモノが作れるだなんて1ミリたりとも思ってもいなかった。
なんと、時を経た意味がとてつもなくあったのだ。
近年NBAへの日本人進出は目覚ましい。
バスケへの理解も大幅に進みつつあり、表現もこれ程迄に違和感なく作られるだなんて感激の極みだった。
現実味などほぼ無かったNBAのコートに立つなどという話も、マジで叶う夢になってきている今にこの作品が誕生した事は、バスケとスラムダンクを愛する民らにとってどれ程喜ばしい事か。
普段はとても涙もろい私で、通常だったら感情を揺さぶられて泣くシーンもあったのだが、バスケに関するありとあらゆるもののクオリティーの高さと、当時のバスケをしていて感じていた出来事や面白さが心の中にドバドバと音や映像でこれでもかと注ぎ込まれ過ぎて、「あぁ…バスケって本当に面白いんだよな~」というバスケ愛で胸いっぱいになり過ぎて、バスケ愛が勝りまくって、全く泣けない(←それどころではないw)という珍事も生じたw
又、映画を見る前は、もはや内容については何も思い出せない様な状態だったはずなのに、人間の記憶の奥深さに気付かされたりもした。
人って思い出せるもんなんだなぁ…
物凄い作品だと思う。
時間を置いて映画化される作品たちの『最上級のお手本』になったんじゃなかろうか。
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