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#私の仕事

皆さん、こんにちは!
UNZANです。

本日は、コンビニの新商品事情について解説します。
他のオーナーの方だと違う状況もあるでしょう。
全国に5万店舗以上のコンビニがあります。
その中の一つの事例として捉えてください。

<そもそも新商品は2つのグループ>

一口に新商品と言っても、 大きく分けて二つのグループに分類されます。
ひとつは各チェーンが独自に開発したもの
もう一つは、各メーカーさんが開発したものになります。
今回は、本部社員が ノルマと感じて加盟店に発注をお願いする話ではなく、二つのグループひとまとめにしてお話しします。

<お客様目線>

特に女性のお客様に一番敏感に反応いただけるのが、 毎週発売になる新商品です。
各コンビニチェーンが相当力を入れるものから、 ひっそりと売られている新商品まで様々です。
1年間は約52週間あります。
年間52回は新商品の発売があります。
いつもと変わらない売り場に、見たことない商品がある。
これほど楽しい売り場はないと私も思います。

<コンビニオーナー目線>

意外に儲からないんです(笑)
本部の社員は、ノルマがありますので「何個売れれば、粗利がいくら取れます」などと説明をします。
「初回の原価が良いですから頑張って発注しましょう」などとよく言ってきます。
確かにそれだけを見れば、多少廃棄が出ても儲かっているように感じます。
でも、そんなに簡単じゃないのがコンビニ経営です。
完全に売り切れる商品があれば、確かに利益に繋がりやすいです。
しかし、「プラスオン」で売れた場合のみです。

<プラスオンって何?>

どういうことかと言うと、例えばポテトチップスの新しい味が出た場合、今まで売っていた「うすしお味」を買わずに新商品を買われた場合、単純な置き換えになっているだけで「プラスオン」にはなっていないのです。
これでは、単純にポテトチップスを食べたかった人の選択肢が広がっただけで、お店にとってプラスにはなっていないのです。
間接的には、お客様に喜ばれてリピーターとしてまた来店いただく動機になることは事実です。
オーナーが求める新商品への期待は「プラスオン」なのです。
ポテトチップスを例で言うのであれば、いつも買っている「うすしお味」 プラス新商品を買っていただいて初めてメリットになります。

<本部社員から見えない経費>

新商品を店に出すには、今並んでいる既存の商品を整理整頓し、そこに新しい商品を入れる作業が発生します。
言葉にすると簡単そうに聞こえますが、 ベテラン スタッフでなければできない仕事のひとつです。
特に外国人からすると、パッケージを見ただけではそれが何なのかが分からず、大変苦労する業務になります。
そこにかかる人件費は、想像以上に必要なのです。

<伝家の宝刀_オーナーシフト入り>

私に対しては本部はもう言わなくなりましたが、本部が軽々しく使う言葉の一つに「オーナーさんがシフトにすれば良いじゃないですか?」があります。
私は、これを断固拒否してます。
シフト入りしたくないわけではなく、私や専従者である店長の人件費は無料ではないのです。
確かに、精算書上には出てきません。
私たちは経費がかからない働き蜂になるのです。
このカラクリに気づかないオーナーさん達は、世間一般的に悲惨なオーナーと言われる道をたどるのです。

<まとめ>

それぞれのお店のやり方がありますので、本日話した内容は全て私の店で起きていることです。
全国のコンビニで起きている話ではありません。
ただ、強い信念を持っていなければ、一見儲かっていることに対しても疑問を持ち、本当に儲かっているのか考える必要があります。
経営者の成績は、利益だと思っています。
コンビニ会計のからくりで、本部と加盟店両方儲かる場合もありますが、多くの場合が儲け方が少し違うため、私たちが設ける場合に本部が儲からないことがあります。
本部が儲からないことは教えてくれません。
自分で勉強する以外に、道は開けないのです。


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