ブレークスルーした瞬間を振り返る【後編:分析】
今日は前回のnoteの後編を書いていく。
簡単に趣旨を説明すると、会社の後輩であるM君から「ブレークスルー」をテーマにnoteを書いて欲しいというオーダーをもらったので、前編では私自身の過去のブレークスルー体験を振り返った。
もし前編を読んでいない方はぜひ先に前編を読んで頂きたい。
後編では、前編で描写した出来事を客観的に振り返ってみて、どういうマインドや行動がブレークスルー(爆発的成長)に必要なのか?をできるだけ論理的に解説していく。
ブレークスルーに必要な4つの要素
この2つの経験をもとにブレークスルーに必要な要素を抽出してみた。
①捨てる
②飛び込む
③引き寄せる
④仕込む
1つずつ簡単に解説をしていく。
①捨てる
とにかくこれが1番大事だなポイントだと思っている。うまくいっていない時はだいたいこれができていないことが多い。
「捨てる」とはどういうことか?
ブレークスルーするためには、「何かを得なければならない」と考えるのが普通だが、実はこれだけでは足りない。
正確には、「誰よりも多く何かを得なければならない」もしくは「全く新しい何かを得なければならない」である。
この「誰よりも多く」や「全く新しい」といった前提をつけるだけで、一気に絶望感が増す。そして多くの人が諦める。
その断崖絶壁を乗り越えるために必要なのが、「捨てる」という行動だ。
私は前編に記した2つの経験で、2つの「捨てる」を実行した。
社会人2〜3年目の時期に捨てたのは、「健康的な生活とプライベート」だ。
この時期はどんなに頑張っても常識の範疇の業務時間内で業務を終わらせることは不可能だった。
ここで、私の頭には2つの選択肢が浮かんだ。
1つは上の人に頼んで業務量を減らしてもらうこと。
もう1つは自力で乗り切ること。
私は後者を選択した。勢いに乗っているチームの勢いを止めたくはなかったし、自分自身の成長実感も存分に感じることができていた。
しかし、時間だけが足りなかった。
というわけで、睡眠時間を削り、土日も働くことにした。この時、自分の中で明確に決断をしたのを今でも覚えている。
「今は仕事を最最最優先事項として、それ以外は捨てる」と。
正直この時期には二度と戻りたくない。それくらい体力的にはしんどかった。それでも、捨てたことで得られたものは大きかったと思える。
社会人7年目の時に捨てたのは、「安泰」だ。
社会人7年目の私は、社内の管理職の中では最も若く、それなりにスピーディに出世はできていた。周囲の人は「期待されている若手」と認識している人が多かったが、自分自身はものすごく停滞感を感じていた。ポジションの特性的になかなかチャレンジングなことをやりづらいというのもあったが、それまで積み上げてきた実績の傘に隠れてできるだけ失敗をしたくないという守りに入っている自分が存在した。
そんな自分をぶち壊したくて私は会社を出ることにした。安泰を捨てて、またゼロからチャレンジすることにした。
転職をしてからは新しいことの連続で自分自身が日々変化していることも感じられているし、何よりこのnoteも元を辿れば「安泰」を捨て転職を決意したことで生まれたものだ。
何かを得るためには、まず先に何かを捨てなければならない。そう、人生は常にトレードオフだ。
捨てるものが自分にとって大事なものであればあるほど、大きなものを得られる可能性は必ず高まる。
②飛び込む
平たく言うと「新しいことに挑戦する」ということだが、「飛び込む」という表現の方がしっくりくる。
どんな本や講演でも「新しいことに挑戦し続けることが大事だ」と言うけれど、大半の人はそれができない。知っているけど、できない。私も苦手だ。
でも挑戦しないといけないという気持ちはあるので、なんとなくリスクの低い新しいことをやってみて自分を納得させたりする。
当然そんな「挑戦したふり」ではブレークスルーなんて起こるはずがない。
なので私は「飛び込む」という表現を使った。
人間は本能的にリスクを避けるように設計がされているので、考えれば考えるほど挑戦がしたくなくなってしまう。
なので、挑戦するときはあまりじっくり考えない方がいいと思っている。
目の前の池はどのくらいの深さか?どんな生き物がいるのか?向こう岸まで何キロあるのか?リスクを考え出すとキリがないので、とりあえず考える前に飛び込んでしまって、どうしたら生き残れるかを溺れながら考えた方が成長につながるのは間違いない。
私の場合は、出向や人事異動という形でいきなり見知らぬ池に突き落とされたことが結果的にはすごくよかった。
現状を打開したいのであれば、思い切って別の池に飛び込んでしまうのもアリだと思う。
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