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チリのメロディック・パンクバンド、Softcoreのライブに行きました。



 1/31(水)、難波のYogibo HOLY MOUNTAINで開催された“SOFTCORE LIVE IN OSAKA”に行ってきました。

 Softcoreはチリのランカグアという街出身のメロディック・ハードコア(メロコア)バンドで、音的にはStrung OutとかLagwagonが近いと思います。僕はこの辺のジャンルあまり詳しくないので本当はもっと良い例えがあるかもしれません。

 編成はドラム/ベース/ギター&ボーカルの3ピースで、Bandcampの1番古い音源のリリース日が2003年になっていることから、少なくとも20年以上のキャリアがあるベテランバンドです。


ランカグア



おそらく10年前くらいの写真※実際はもっとダンディ(左からDr/Vo/Ba?)



 今回のライブは、そんな彼らのジャパンツアーの初日(当然初来日です)だったのですが、主催のRNR TOURSのX(Twitter)を確認すると、昨年12/28に投稿されたライブ告知の時点では、まだ画像内に大阪公演の記載が無く、その後急遽開催が決定したものと思われ、告知期間が非常に短い中での開催となりました。


1回目の告知↓



2回目の告知↓



 僕はX(Twitter)で2回目の告知ツイートを見た時に、大阪でライブやることに気付いて急遽予約したのですが、最初地名も何もなく、会場名の「Yogibo HOLY MOUNTAIN」だけが書かれていたので、大阪でライブがあるという事にパッと理解が及ばず、「Yogiboのライブハウスって東京にもあるんだな。」くらいで見逃しそうになりました。(難波のYogiboのライブハウスはMETA VALLEYとHOLY MOUNTAINの2会場が隣接しています。)

 もし、そもそも難波に新しくYogiboのライブハウスが出来ているという事を知らなかったら、絶対に見逃していたであろう情報の無さでした。

※念のため会場名をググって気づけました。




<ライブ会場>

BLACK FLAGの来日のとき、META VALLEYの方には行きましたが、横のHOLY MOUNTAINは初めて入りました。

 HOLY MOUNTAINはMETA VALLEYを中ラーメンとするなら小ラーメンくらいのサイズ感で、公式サイトによるとMETA VALLEYはキャパ600人、HOLY MOUNTAINはキャパ240人と謳われていましたが、頑張ったら本当にそれくらい入りそうな広さがありました。高架下ということもあり、天井が高いのが印象的でした。

 あと去年10月オープンだけあってMETA VALLEYと同じくこちらもとても綺麗でした。トイレはドアを閉めると自動で便座が下りてきて感動しました。



<客層>

 客層というか・・・。


 ライブ4日前の会場のツイートが☝で、RT1件(僕です)の時点で覚悟はしていましたが、

・kitsuneviの人(共演バンド)
・Exes on TVの人(共演バンド2)
・☝のどっちかのお客さん


 で8割でした。

 会場にいたのが17~20人くらいだったので、純粋なSoftcore目当ての客は彼らを差し引くとおそらく3、4人くらいだったと思います。(僕を含めます)

 チリのキャリア20年のパンクバンドとか、貴重過ぎて観に行かない理由が無いと思っていましたが、世間的にはあまりそうではないということがわかりました。

 あと、ワールド・ミュージックファン的な人がいなかったのも意外でした。やはり日本のワールド・ミュージックファンが求めるのは(彼らの考える)文化後進国に残る珍味だけなのかもしれません。



<セットリスト>

 Softcoreで検索して、サブスクで見つかるアルバムに入っている曲は演奏してくれました。
 MCが僕の英語力ではほとんど聴き取れなかったのですが、新曲も演奏してくれたみたいでした。
 また、Bad Religionの「Walk Away」のカバーも披露してくれました。
 Bad Religionをカバーするとなって、「Walk Away」を選んでくるセンスがいいと思いました。


<レポート>

・kitsunevi

 1バンドめはkitsuneviでした。
 MCで新神楽(多分心斎橋のライブハウスのこと)でライブした、とか言っていたので、多分大阪のバンドだと思います。
 スリーピースのグルーヴ感あるメタルバンドで、気合入った演奏でカッコよかったです。1曲1曲は短いのですが、どの曲もしっかり仕上がっているように感じました。

・Exes on TV

 2バンドめのExes on TVはエモパンクみたいな感じのバンドでした。


・Softcore

 Xの告知動画などではかなり若い頃の映像が使われているのか、実際の彼らはなんだか「ダンディー」でした。
 メンバーの奥さん、家族っぽい人達も会場内に現れ、動画を撮ったりされていました。

 演奏はさすがベテランだけあってこなれており、特にドラムの人の演奏がファストメロディックという感じでパタパタしていて良かったです。僕はこの手のジャンルの音楽を聴くと大体ドラムが良いなと思うのですが、生で聴くと余計良く聴こえました。ベースの人やギターの人の演奏も、本当にメロディック・パンクのバンドなのだろうかと思うくらい上手く、迫力がありました。



 ギターの人がギター1本で弾き語り風に歌う曲もあり、そういう要所要所をしっかり押さえていくあたりにも風格が漂っていました。もっと知られていれば普通にもっと・・。



<MC>

 MCはベースの方がチリ語(ボーカルの方が翻訳)、ボーカルとドラムの人は英語でMCしていました。
 1曲1曲丁寧にどんな曲か解説してから演奏してくれました。


<総評>

 チリのメロディック・パンクに生で触れられてよかったです!

メロディック・パンクというフォーマットは、世界中どんな言語にも合うと感じました。

 ワールド・ミュージック好きとして、今後もこうした意外な国の意外なジャンルのバンドが来日した時は出来る限り行こうという思いました!

 物販があれば買おうと思っていましたが物販がなかったのが少し残念でした。



おわり



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