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ちゃっかりの不在

ちゃっかりが自然学校に出発して本日で5日目を迎え、あと少しでこちらに到着する。

不在中に学校から活動の様子を伝える連絡メールは2度しかなかったので、連絡がないのは元気な証拠だと思うことにしようと考えながらも、なんとなく心もとなく、寂しい感じがした。

4年前ドカ弁が行っていた時は、1日に3回、朝、昼、晩と活動の様子を伝えるメールがあり、学校のHPに写真などもアップしてくれていたので、そっけないほど便りがないことに戸惑ったのである。

朝起きて、布団を干す。
ちゃっかりの布団も一緒に干す。
布団からはちゃっかりの匂いがし、思わず頬ずりしてしまうほど愛しい気持ちになる。

お風呂に入れば、ちゃっかりが使うトリートメントの匂いがし、思わず自分も使ってしまう。

そして、ちゃっかりが大切にしているラスカルのぬいぐるみからは、一番濃いちゃっかりの匂いがし、思わずぬいぐるみの頭を撫でてしまう。

こんな4日間であった。

事故がおきませんように。
怪我をしませんように。
体調を崩しませんように。

居る時は、当たり前過ぎて、わがままばかり、好き嫌いばかりの娘を疎ましく思うこともあるのに。

数日我が子に会わぬ間に感じるこのなんとも言えない、ぽっかりと穴があいたような喪失感を味わっている今、もしもこれが永遠に続いたならと想像するだけで恐ろしい。

子どもを狙った犯罪が後を絶たない世の中で、帰らぬ人になってしまったお子さんを持つご家族の気持ちはいかほどのものなのだろうと胸が痛む。

在るべきを当たり前と思わず、平凡な日常に感謝して生きていこうと改めて感じた。

今日はちゃっかりの好きな物を作ってあげよう。

#エッセイ #文章

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