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詩ことばの森(82)「プラットホーム」

冬の駅舎

君を乗せた
電車を見送った日
プラットホームで
別れぎわに
君は大きく手を
ふってくれた
明るい笑顔で

さようなら
またね
僕の目に残った
面影とともに
君の声が耳から離れない

こうして僕たちは
もう何回の
さよならをしたことだろう
また会える日が
来ることを知りながらも
冬の駅舎には
さみしい心が
降りてくるようだ


(森雪拾)

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