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文美子のLeave Memories Message ⑨『つげる①』ということ

Leave Memories Messageとは、
わかりやすく「終活」を意味します。「Ending」「終」でなく、今まで生活してきた「歩」「栞」「記憶」「思い出」「希望」等を大切な人に託し、繋げるための「物事・心の準備」を意味しています。

医療について
「結核は不治の病」と言われ恐れられた時代がありました。
1944年、ワックスマンが放線菌からストレプトマインを作り、その薬は劇的な効果でした。医療技術の進歩で、命が救われた1つの例です。

もし自分が、癌や回復の期待ができない病気になったとき。
1.病名や余命を告知され、積極的治療を受けリアルな時間を迎えますか。
2.病名や余命は知らずに、治療を受けリアルな時間を迎えますか。
3.その他の方法
自分の命、自分の人生です。自分で決めることが大切ですね。
万が一の時
「自分はどうしたいのか」に向き合い、考える時間を
作ることも必要ですね。

現在は、89%くらいは「癌告知」をしているというデータがあります。
1、告知された時
・ショックや葛藤ですぐに受け入れられないかもしれませんが。
・医師は、告知することにより、患者さんとのコミュニケーションが
 スムーズになり、治療方法や今後について具体的な意思確認ができます。
・告知や余命を受け入れ、リアルな時間で自分の整理をすすめられます。
・悔いのない人生のために、優先順位をつけて仕事や趣味等おこなえます。
・家族や友人とどのように過ごしていくかを考えられます
・残された時間の中、誰とどこで、どのように過ごすのか考えられます。
・リアルな時は、病院かホスピスか自宅かを家族の意見を確認できます。
・関係者と具体的な日常生活の相談が出来、充実した生活が送れます。
・『自分がどうしたいか」遠慮せず家族、関係者にきちんと伝えられます。

2、告知されていない時
医師は、告知しないまま治療を継続しなくてはならず、直接本人
 に、治療法、使用薬等、詳細な相談ができません。
・医師は、本人に身体変化を聞かれても、きちんとした説明ができません。
・家族は、本人に病名を知られないよう、精神的に大きな負担があります。
・希望通りの、リアルな時間を迎えることが、出来ない可能性があります。
・遺族は「あの時、こうすれば、あのようにすれば」など後悔が残り、
 いつまでも自分を責めてしまう可能性があります。
・告知されなくても、病状が進行していく中で「何かおかしい」
 「自分は死を迎えるのではないか」と思い始め悩むことがあります。

家族と一緒に笑い、話し、食事をして穏やかな日常生活を送る生活。
家族のいる自宅でリアルな時間を迎える人も増えてます。
ただし「看てくれる人がいない」「子供が小さく手がかかる」「別に介護を
している」など環境条件によっては、自宅で過ごすことが、叶わないかもしれませんが、家族等とお互いのことを話し合う時間を作ることも大切です。

五木寛之氏の「杖ことば」の「笑う門には福来る」の中に『ある難病患者さんは10分笑うことで、2時間疼痛を感じなかった』と書かれていました。
(五木寛之・杖ことばから引用)
医学会でも研究がされ、笑う事でナチュラルキラー細胞が増加し、免疫をアップし予防、改善に繋がると言われています。
日常的に「『笑う』ということは大切なのだ」と改めて思いました。

   ~May you all be happy(皆様の幸せのために)~
 ライフキュレーター・御室文美子
(終活ライフケアプランナー、看護師、社会福祉士、精神保健福祉士)


                         





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