詩ことばの森(159)「古城の夢」
古城の夢
山あいの村には昔
小さな城があった
崩れ落ち土と化しつつある
石垣だけが残っている
石と石の隙間から
黄色い小さな花が咲き
風に揺れていた
一輪の花の狂気が
長い夢を物語りつづけて
一人の女の悲しみが
幻影となって立ち現れる
(森雪拾)
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古城の夢
山あいの村には昔
小さな城があった
崩れ落ち土と化しつつある
石垣だけが残っている
石と石の隙間から
黄色い小さな花が咲き
風に揺れていた
一輪の花の狂気が
長い夢を物語りつづけて
一人の女の悲しみが
幻影となって立ち現れる
(森雪拾)
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