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なつの栞⑰ 突然の熱中症にご用心

都会のオフィス街。ビルが立ち並び、エアコンの室外機から出る熱風、アスファルトからの照り返しで、かなり気温が高くなっています。

熱中症の発症率は男性が高く、リスクは女性の方が高いとのデータです。
私は用事があり7分位、日傘をさし日陰を歩いていると、心配な光景が目に入りました。

ちょうどお昼休みで、外食のためか多くの人が、外を歩いていました。
見かける女性は、ほとんど日傘や帽子をかぶっていました。

近くのお店までの短距離移動だったのかも知れませんが、男性のかた約30人近く見かけて、そのうち3名の方は熱中症対策をしていました。一人が雨傘を、高齢者が麦わら帽子、外国人観光客が帽子をかぶっていましたが、
他全ての男性が、帽子も日傘も利用していなかったのです。
営業風の男性も、赤い顔をしながら、汗をかきながら歩いていました。

また、長い交差点で、信号待ちをしている人は、直射日光を浴び、立ったまま信号が変わるのを待っていました。
私は、日傘に日陰をもとめて歩きましたが、少し「くら」っとし、頭痛が起こりそうでした。
何の熱中症対策もしていない人達に「熱中症、危険ですよ!本当に注意してください」という気持ちになりました。

令和3年のデーターで、熱中症になる男性の比率は、全体の2/3  。人口比率では、男性は女性の2倍になっているというデーターがあります。
昼間の男性達が、何も熱中症対策せずに直射日光に立ち向かう光景をみると、この数字にうなずけてしまいました。

一人の男性が、堂々と雨傘をさして炎天下を歩いていた姿は「自分の命を守るには、周りの視線など気にしない!」と言うオーラさえ感じ、「素晴らしい」と思いました。

透明のビニール傘は効果はほぼないとようですが。
日傘も雨傘も、色で言えば黒や紺などの濃い色の方が、薄い色のものよりも太陽光を遮断することができます。また、ポリエステルの生地は、UVカット率が90%以上と言われ、紫外線予防になります。

日傘はポリエステルや綿、麻などが使われていることが多く、これらの素材は、通気性にとても優れています。
雨傘は、水滴が傘内部に侵入しないように、目の細かい材質(ナイロンやビニールなど)が使用され通気性に欠けます。
日光は遮りますが、傘の中は暑くなる可能性は大きいようです。短時間なら、遮るものがないより、いいのでしょう。

わざわざ、日傘や帽子を購入しなくても、雨傘の活用でいいのではないでしょうか。
傘を購入する時には、ポリエステル素材で濃い色合いの雨傘を選べば、十分に日傘の代用になりますね。晴雨兼用、持ち歩き便利な折り畳み傘を選択すればより便利ではないでしょうか。

男性の日傘の購入件数は、贈り物で増加しています。
しかし、日傘の利用は「男が日傘なんて格好悪いよ」「格好悪いと思われるのではないか」「恥ずかしい」と思う気持ちが大きいようです。

この時期、災害級の猛暑。外出するときには、男女限らず、必ず熱中症対策をして、どうぞ熱中症から自分の身を守って欲しいです。

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