フォローしませんか?
シェア
古い家の記憶 古い家の記憶は 病葉の庭に たたずむ影となる あれは 幻 夕暮れ近くの窓に わ…
美しい街 孤独は空から降ってくる 雨模様ではなく 青空だったりする 都会の街並みに あるいは…
孤独な者たち 天使と悪魔の棲んでいる森に 剥き出しになった土の乾き 古えの館の地を 今もさ…
静寂の夜 白い孤独さえも 闇に溶けてしまうのか 静寂さにいたたまれぬまま 花は身をよじらせ…
冬の岸辺 冬の川は 水量が少なくて 静かに流れている 風が吹くたび 枯れて 折れ曲がった草…
荒涼とした世界 広く荒涼とした野原に たったひとりで 立ち尽くしている それは妄想だろうか…
冬のポケット 僕はポケットに手を入れたまま 丘の上から街を眺めていた 心のありかを確かめるように 冷えた手をポケットで握った 街はかなしい空色だった 人になじめぬ僕の目には まぶしすぎる青色だったが 冬の光は寡黙なほど白いのだ 人は愁いをおびた影になって 透明な街をゆきすぎる かなしいほど青い空の下を 冬の木ばかりが銀色に光る 僕はポケットに手を入れたまま 丘の上から空を見つめていた ポケットの中は空っぽで 手はわずかに虚空をつかんでいた (森雪拾)
冬木立 銀色の肌に刺しつらねて青空は遠かった 肺のかげりを抱えた地を踏むまばらに 砦か…
冬の駅舎 冬の町に 小さな駅舎が 明かりを灯す夕べ 薄暗い改札口から 懐かしい姿で 降りてく…
私は、詩人の仲間と頻繁に会ったり話したりすることは、かなり少ない方だと思います。同人誌で…