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詩ことばの森 森 雪拾(もり ゆきひろ)

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複雑で変化の激しい時代ゆえに 優しさと癒やしの詩の世界を伝えていければと思います
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#孤独

詩ことばの森(181)「古い家の記憶」

古い家の記憶 古い家の記憶は 病葉の庭に たたずむ影となる あれは 幻 夕暮れ近くの窓に わ…

UNWIND&KOMOREBI
2週間前
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詩ことばの森(161)「美しい街」

美しい街 孤独は空から降ってくる 雨模様ではなく 青空だったりする 都会の街並みに あるいは…

UNWIND&KOMOREBI
1か月前
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詩ことばの森(147)「孤独な者たち」

孤独な者たち 天使と悪魔の棲んでいる森に 剥き出しになった土の乾き 古えの館の地を 今もさ…

UNWIND&KOMOREBI
2か月前
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詩ことばの森(129)「静寂の夜」

静寂の夜 白い孤独さえも 闇に溶けてしまうのか 静寂さにいたたまれぬまま 花は身をよじらせ…

UNWIND&KOMOREBI
3か月前
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詩ことばの森(117)「冬の岸辺」

冬の岸辺 冬の川は 水量が少なくて 静かに流れている 風が吹くたび 枯れて 折れ曲がった草…

UNWIND&KOMOREBI
4か月前
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詩ことばの森(112)「荒涼とした世界」

荒涼とした世界 広く荒涼とした野原に たったひとりで 立ち尽くしている それは妄想だろうか…

UNWIND&KOMOREBI
4か月前
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詩ことばの森(98)「冬のポケット」

冬のポケット 僕はポケットに手を入れたまま 丘の上から街を眺めていた 心のありかを確かめるように 冷えた手をポケットで握った 街はかなしい空色だった 人になじめぬ僕の目には まぶしすぎる青色だったが 冬の光は寡黙なほど白いのだ 人は愁いをおびた影になって 透明な街をゆきすぎる かなしいほど青い空の下を 冬の木ばかりが銀色に光る 僕はポケットに手を入れたまま 丘の上から空を見つめていた ポケットの中は空っぽで 手はわずかに虚空をつかんでいた (森雪拾)

詩ことばの森(72)「冬木立」

冬木立 銀色の肌に刺しつらねて青空は遠かった 肺のかげりを抱えた地を踏むまばらに 砦か…

UNWIND&KOMOREBI
7か月前
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詩ことばの森(71)「冬の駅舎」

冬の駅舎 冬の町に 小さな駅舎が 明かりを灯す夕べ 薄暗い改札口から 懐かしい姿で 降りてく…

UNWIND&KOMOREBI
7か月前
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詩ことばの森㊻「詩人の友」

私は、詩人の仲間と頻繁に会ったり話したりすることは、かなり少ない方だと思います。同人誌で…

UNWIND&KOMOREBI
8か月前
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