見出し画像

詩ことばの森(181)「古い家の記憶」

古い家の記憶

古い家の記憶は
病葉の庭に
たたずむ影となる
あれは 幻

夕暮れ近くの窓に
わずかな光を灯して
澄んだ青色の
かなしみを生きていた

あのころの空に
あこがれている
きみは
孤独である

(森雪拾)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?