Introduction(導入)
2022年10月24日、著作権使用料についてのニュースが流れました。
ニュースの内容を既存の講師の方に聞いて初めて知ったのですが、近年になり大手の音楽教室がJASRACに請求されているために生徒の方から著作権料を支払って頂いてるのだそうです。
(実際に生徒から別途徴収しているのか、レッスン代に含まれているかは伺いませんでしたが、大手音楽教室ではJASRACに著作権使用料をお支払いをしていたそうです。)
判決の結果、生徒が支払い対象にはならないと明文化されたものの、講師の模範演奏は支払いをしなくてはならない、という結果にもなった訳です。
丁度、ギター講師の面接に応募して採用された矢先の出来事のため、改めて、著作権の自分自身の知識について、かなりうろ覚えだったり、記憶違いもあると思われるので、今後のためにこちらの「note」にまとめてみました。
キーワード
著作権
著作権法
著作権マーク(コピーライトマーク)
著作権等管理事業法
著作権に関する基礎
著作権とは
著作権法とは
著作権マーク(コピーライトマーク)
著作権法の歴史
著作権という概念
著作権法のはじまり
近年の著作権について
日本の著作権法の歴史
日本の著作権保護
著作権の制限
音楽に関わる著作権について
著作隣接権
法による定義
実演家の権利
Ending(まとめ)
以下はまとめですが、上記までを踏まえた内容からの私個人の解釈となります。
その時代の技術進歩により著作権の姿も形を変えてきている。
最初に、著作権の概念が生まれたのはヴェネツィア共和国(現在のイタリア)であり、美術、文学、音楽など、印刷技術や演奏技術が飛躍的に発展して経済活動として成り立っていた経緯から、その後、イギリスとフランスが他国に複製されてしまうことを懸念して著作権法が生まれたことがわかりました。いわゆる「海賊版」(Pirate edition)ですね。
(海賊版の語源が「 海賊や略奪者 」という意味から派生し、「 著作権侵害者や特許権侵害者 」という意味を持つようになったと言われていますが、当時のヴェネツィア共和国、イギリス、フランスいずれも本当に海賊と戦っていた時代だから皮肉ですね。)
また、テクノロジーの発展と共に、「デジタル」という複製しやすいツールが生まれたことからも、著作権の概念が、本来は一定期間が経過後にその権利がなくなる、という考え方から、複製により本来権利を持っているべき著作者が被害者となるのを保護する役割に変化していったのかと思われます
著作権が消滅する期間について。
なんとなく、著作権の消滅は「没後50年」と学生時代に誰かから聞いていて記憶していたのですが、現在は「没後70年」に2018年に改正されていたことを知りました。法改正で、短くなることはなくても今後また延長されることも考えられますね。
この文章の執筆時点で2022年ですから、1952年までにお亡くなりになった方でいうと、ジョージ・ガーシュウィン(1898年 9月26日 - 1937年 7月11日)さんなどクラシックの近代音楽家の方は大丈夫そうですが、スウィングジャズのデューク・エリントン(1899年4月29日 - 1974年5月24日)さんはあと22年後になってしまいますよね。
今後、著作権の問題とどのように付き合っていくべきか。
まだ、ここのnoteでまとめられなかった、
・クリエイティブコモンズ
・包括的利用許諾契約
・日本音楽著作権協会(JASRAC)
についてや、YouTubeやInstagram、TikTokなどのSNSで音楽を利用する際の著作権の問題なども、別途まとめてみたいと思います。
#Supplements (補足)
■ 著者 = so-ta ■ 発行 = 2022年10月27日 ■ 改訂 = 2022年10月31日 ■ Copyright©︎ so-ta