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ペンキ屋はbarにいる

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若かりし頃、バーとシングルモルト、出会いと別れと執筆に溺れた「酒と薔薇の日々」を連作エッセイにまとめました。 元々は5年前、Facebookに不定期で連載したものですが、全編加筆…
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「ペンキ屋はbarにいる」6

「ペンキ屋はbarにいる」6

このエッセイの本編はこの6話で終わります。
後日談のエピローグがもう1話ありますが、若き日の思い上がった奇妙な日々を振り返るのは、様々な感興を自分にもたらします。
そう、MIXTURES EMOTION 、ですね。

初めてのまとまった話を書き上げた僕は、勢いそのままに次作に取りかかった。
脳が痺れるような余波が切れる時、それをもう一度手繰り寄せたかった。
そして今なら、それが可能に思えた。

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「ペンキ屋はbarにいる」revised

「ペンキ屋はbarにいる」revised

5年前、本編の連載が終わってしばらく後、備忘録のようなつもりで最後の追記を綴りました。
忘れ難い偶然の出来事が、物語の最後をプレゼントしてくれたようです。
出会いに終わりがくるように、自分の中にある少し寂しい別離を記録するために

僕が通った覚王山のバー、Love potionは、元々つぶれた呉服屋の本社屋のビルを改装したテナントビルの4階にあった。
かつてはその廃ビルの前を通って、幼い僕は小学校

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