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un-T design! Blog

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ブランディング、デザインコンサルティングを行うアンティー・デザインのメンバーが、今気になるデザインや美しさ、気づきなどを綴るブログです。 http://www.un-tdesig…
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#デザイン

生活者という賢者たち

行政や企業ではなく地域住民が自ら発案し、街や場を作っていく。そんな2つのプロジェクトを通して、ひとりの生活者としての自分と、クリエイティブディレクターやコンサルタントとしてデザインを提供する役割の自分、という目線で得た学びを綴ってみたいと思います。 ●始まりは自宅の隣に公園ができる不安からだった 私の自宅は世田谷区の玉川野毛町公園に、もしかしたら世界一近い場所にあります。隣の空き地が公園の拡張エリアになるという噂を聞いた時は、正直不安が先走り、区の職員の方にクレームを伝える

ヴィンテージマガジンから考えるクリエイティブとサステナブル

最近の私の遊びは、90年代リバイバルの波を楽しむために、秘蔵の古い雑誌棚から、当時のファッション雑誌を持ち出して(しかも今の季節に合う号をピックアップ)、明日着ていく服のインスピレーションを得ること。あまりにも夢中になってガン見するうちに、もう新しい雑誌を読む気にならなくなる。そして、なんだかタイムスリップしてるみたいな感覚になり、今が何年代か?わからなくなってくる。それぐらい、トレンドはリバイバルして、30年前のスタイルは色褪せない魅力を放つ。それどころか、今年のコレクショ

クリエイティビティと美しさのアップデート Vol.2/3

前回の記事「クリエイティビティと美しさのアップデート Vol.1/3」で、アジャイル化を余儀無くされる制作現場の状況から、価値観のアップデートが必要だと記した。それをキーワードで探っていくべく、年始に自分のFacebookに投稿した記事で、価値観のシフトを表現してみた。 ・世の中の流れから思う、わたし的IN&OUT (今の気分と、時代遅れな気分、みたいな) ーーーーーーーーーーーーー 【IN ← OUT】 ネットワーク ← ヒエラルキー ワクワク軽々と ← すんげーー必

クリエイティビティと美しさのアップデート Vol.1/3

2020年のコロナ禍を境に、それ以前になんとなく感じていた時代の変化が、まるで念押しのように背中を押してきた昨年末。特にクリエイティブ制作の現場視点で、この変化を強く感じ、ザワザワしちゃって落ち着かないので、全3回に渡って、このnoteにぶつけてみようと思う。笑 ・価値観のアジャイル化一言で表現するなら、「価値観のアジャイル化」ということになるのだが、まずは自分が毎日身を置く制作現場の変遷から話を始めていこうと思う。 とにかく受託制作のスピードが早まる一方で、その理由を辿っ