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社内売店・コンビニを計画する

近くにあれば「便利」に利用してしまうのがコンビニですが、社内売店はもっとも近い場所にあるコンビニになります。

そして売店の出店計画は、もちろん利益の計算から始まります。

外出の多い営業職の比率が高かったり、会社の近くにコンビニがあるような場合、あるいは従業員人数、設置場所の問題で、社内コンビニが計画できないところもあります。

しかし、従業員500人を超えたら出店してもらえるかもしれません。

会社の敷地内とはいえ、近隣住民の方も利用ができ、土日にもお店が開けられるような環境で、会社の自社ビルの一階部分であればきっと出店してもらえると思います。

従業員の人数も1000人を超えると、土日の売り上げがなくても、もしかしたら出店してもらえるかも知れません。

従業員も2000人を超えてくると、働く方の職種にもよりますが、ひとり一日一回は利用してくれると想定できた場合、客単価200円の計算で月額800万の売り上げ見込みになるので出店してくれることでしょう。

売店もカフェ同様に、食堂業者さん直営であればロイヤリティはかかりませんが、フランチャイズは食堂業者さん経由で出店のお願いをすることになります。

出店するお店のブランドや契約ランクによっては店頭に並ぶ商品の内容も異なってくるようで、ロイヤリティが安いとそれなりの商品、ロイヤリティが高いとTVCMと同時に新商品が店頭に登場します。

ところで、社員の皆さんは社内売店に何を望むのでしょうか。

既設の売店の方にヒアリングしてみると、二日酔いを抑えるドリンクや二日酔いのあとの胃腸を整えるものなどは、よく売れますとの返答でした。

かたわらに置いてあった「お客様自由記入ノート」も拝見してみます。

「〇〇というお菓子が食べたい」「アイスが売り切れないようにしてほしい」「新しく出たばかりの缶コーヒーが飲みたい」と書いてある横に、お店から「申し訳ありませんが入荷できません」「入荷量を増やしました」との返答。

売り切れ要望と新商品要望です。

では、社内売店に求められるのは本当に商品だけなのでしょうか?

新商品さえ並んでいれば、活用されるものなのでしょうか。

自分の頭の中では、なんとなくモヤモヤが取れず、売店とコンビニの違いはなんだろうかなどと余計なこともたくさん考え悩んでしまいました。

もっと良く知るためにも、食堂業者さんにお願いして、他社に出店している社内売店、学校売店、直営店、フランチャイズ店を見せてもらうことにしました。

ここでも社員代表者に同行してもらって何か所かを見学してまわり、会社に戻ってからは、見てきた事を周りの人達にも話してもらって、いろいろな意見を聞いてきてもらうようにお願いをしました。

すると、面白い回答が得られたのです。

・夜は遅くまで開いてて欲しい
・ATMがあると便利
・電子マネーが使えると便利
・公共料金などの支払いができると便利

お菓子や飲料などの商品に対する要望ではなく、出店形態に関するものでした。

また、社員の皆さんの売店に対する行動観察によって得られた個人の感想としては、大袈裟かもしれませんが、社内売店にもきちんと役割があることでした。

日中の仕事の緊張から離れ、息抜きとして気軽に立ち寄れる憩いのオアシスになっているのではないかと思ったのです。

そして、社内売店とはいえ動線によっても売り上げが大きく変わりそうな気もしてきました。出勤時の朝の立ち寄り、昼食後の利用、休憩中の散歩?コース、夜食の買い出しなども考慮に入れた、売店設置場所の検討も必要です。

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