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社食フロアにマッサージコーナーをつくる

社員食堂フロアに、食後の楽しみとして「マッサージ」を置くことにしました。

男性社員からはマッサージチェア要望もありましたが、「男性社員が使った後のチェアーは使いたくないかも」と女性社員から声が出てしまいました。男女別チェアが必要ということです。

さらに女性社員からは、「会社で頭痛や肩こりがひどい日が頻繁にあるけど、帰宅する時間にはお買い物もあるのでマッサージには寄らない」。「もし、会社の昼休みにマッサージが受けられるなら、午後も頑張って働ける」との声があがりました。

頭痛や肩こりを知らない、帰りに買い物に行かない私にとっては思いもよらない発言でした。といっても、私が反応した部分は「午後も頑張って働ける」という言葉です。上層部の説得には大変有効なワードになります。

会社の中にマッサージを置いている企業はあるのだろうかと調べてみました。当時(10年前)は大変少なかったのですが、運送会社とコールセンターにあることがわかりました。

そこで、コールセンターにお願いして、設置した経緯や運営方法、必要な設備を教えて頂くことにしました。

コールセンターの仕事は気疲れが多いため、社員からの要望を受けてマッサージを設置したとのことで、休憩も食事も交代制としているため、マッサージは就業時間中いつでも利用可能というものでした。

その会社の予約制のマッサージは、全盲で障がいのある方が社員で就業されており、あんまマッサージ指圧師を企業内での「業務」としているものでした。

利用者はもちろん負担なしでマッサージを受けられますが、マッサージが終わると盲導犬の募金箱に、たくさんの寄付が寄せられていました。

ご本人にもヒアリングしましたが、「マッサージできてもらうんですが、話を聞いてほしいとおっしゃる方が非常に多いんです」とのことでした。

その事業所には産業医や看護師が常駐していないために、いわゆるカウンセリングに近い役割も必然的に担っておられ、その取り組みと存在には大変な感銘を受けました。

さて、準備すべき設備はマッサージ用のベットと、タオル類を入れておくキャビネットのほか、水道設備も必要とのことでした。

水道設備は同一フロアにあれば良いとのことで、これはクリアできそうです。

私たちの事業所では、昼休み時間限定として、街に展開しているマッサージ店の出張店舗という形で出店していただきました。会社の福利厚生としては適用せず、あくまでも個人利用の全額個人負担で実施し、10分800円の事前予約制となりました。

社員食堂フロアに男性社員、女性社員が利用してくれる、ほかの会社にはあまりない(当時)ちょっと変わったスポットができました。

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