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社内売店・コンビニを作る

社内の敷地が広かったのと、従業員人数も5000人おりましたので、敷地内の二か所に売店を設定することにしました。

社員動線もしっかり考慮して配置したので、どちらの売店も一日2500人の利用がありました。

研究開発の業務は残業も多く、実験などはキリの良いところまでやって、忘れないうちにレポートも書いてなどとしているうちに、あっという間に深夜残業へ突入という時代でした。

夕食は、17時30分から18時30分まで、19時を過ぎると食堂も閉めてしまいますので、会議などで夕食を食べ損ねる人も出てきます。

当初、一店舗あった売店は18時30分で終了だったため、夕食難民となった人たちは自動販売機の冷たいパンか、日中に買っておいたお菓子で空腹をしのいで、頑張って仕事をしていました。(私自身もそうしていました)

そこで、新たに計画した二店舗目の売店は、営業時間を延長してもらって21時まで開けていただきました。

売店が開いていると、おにぎり、パン、カップ麺などで夕食難民は救われ、残業を助長することにはなりましたが、みんなからは喜ばれました。

さらに、帰りの遅くなる人にとっては、会社の売店で公共料金の支払いができるのは良かったみたいです。(当時はペイジーなどの電子決済が進んでいなかったので…)年度末の利用者数はかなりの人数になっていました。

また、電子マネーも扱えるようにしましたが、若い人や派遣社員の方の利用が多かったようです。

売店の計画をしていた10年前の当時は、今のように電子マネーがまだまだ普及の途上でした。Suicaなどは駅以外でチャージはできませんでしたし、携帯はありましたがスマホ決済はできず、圧倒的に現金決済の時代でした。

しかし、社員要望はなるべく取り入れたかったので、少々高めのロイヤリティを払ってでも取扱いのできるレジを扱っているコンビニブランドを選択して、電子マネーや公共料金の支払いに対応できる仕組みを導入することにしたのです。

ATMは、すでに敷地内にUFJや、みずほのATMもありましたが、E-net社のATMを導入してもらい、こちらも取り扱い先が広がったため、よく利用してもらえたようです。

売店の利用時間については、1年後に21時閉店を20時閉店に変更しましたが、この1時間での利用者が5名以下で、購入内容も食事ではなく飲料や雑誌だったので、社内で理由を説明して、営業時間短縮をした経緯があります。

社内コンビニは、少し高めのロイヤリティを払って機能を買う形にはなりましたが、社員要望である、

・夜は遅くまで開いてて欲しい
・ATMがあると便利
・電子マネーが使えると便利
・公共料金などの支払いができると便利

それぞれに応える事ができましたし、お菓子や飲料の新商品もいち早く並べてもらえる社内コンビニが新たにできました。

既設のもう一方の売店では、作業着のクリーニング受付や出張用交通チケットの扱い、切手販売などもやっていただいており、二か所の売店には、それぞれ特徴を持った運営をしてもらっていました。

二か所の売店共に朝、昼、休憩中、夕方と、それぞれの時間帯で満遍なく利用されており、それぞれにイートインコーナーも設けて、にぎわいのあるオアシスを作ることができたのです。

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