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パーソンズ美術大学留学記シーズン4 Week17(終) #301

卒業

卒業式が終わり、パーソンズ美術大学・Transdisciplinary Designでの全予定が終了しました。「盛り上がった時に『Whoooooo!!』という歓声が聞こえてくるのもこれで終わりなのか」と思うと寂しいです。お互いに撮り合った写真はGoogle Folderで共有するというのもイマドキのアルバム作りという感じ。

同級生や先生たちと会えなくなるのがまだ信じられません。でも、不思議と寂しくありません。またどこかで会える気がするのです。彼らが有名になってニュースで見かけるのか、はたまた一緒に仕事をすることになるのか。どんな形になるのかは分からないにせよ、この縁はずっと続く気がしてならないのです。

もしも彼らが日本に訪れることがあれば、日本を案内できるかもしれません。学校では英語に苦戦するため頼ることが多かったですが、日本であれば私のホーム。これまで助けてもらった分の恩返しをいつかできる日が来ることを願っています。


二年前を振り返れば、英語を使う生活もデザインを学ぶのも初めてでした。全てがゼロからのスタートだったのに、無事に卒業できるとは。それでも、この二年間で英語がスラスラと話せるようになったわけでもないし、「Transdisciplinary Designとは何か?」についての答えは分からないまま。私は留学で何を手に入れたのでしょうか? その答えは今も分かりません。

でも、この二年間は「自分は何をしたいのか? 何が好きなのか? 何を望むのか?」をひたすら考え続けることができました。おかげで生きていくことが楽しくなり、これからの人生にも希望が持てるようになりました。自分の人生が自分次第で面白くなることを体験できた気がします。


帰国

アメリカ留学生活を終えて日本に帰国するために必要だったのは、アメリカの銀行口座の解約と日本大使館に帰国届をオンラインで提出するくらい。飛行機に乗る際は某ウイルス対策で必要だったワクチン接種証明書や陰性証明書などの提出も必要なくなっていて、アメリカ入国の手続きに比べればあっけないものでした。

日本に無事に帰ってからは感動しっぱなしです。最初の衝撃は羽田空港の自動販売機で買った140円の鮭おにぎりが美味しすぎること。ニューヨークでは300円ほど出してもパサパサのおにぎりしか食べられなかったのに。空港を出れば道路にはゴミ一つ落ちていないし、身の危険も感じない。これまで当たり前に思っていた日本の環境が、どれほど恵まれていたのかを痛感しています。やっぱり日本は良い国だ。

今は実家に戻っていて、二年間の海外武者修行を成し遂げた余韻に浸りながら一休みしています。六月からは日本で仕事をすることが決まっているので、それまではのんびりしようと思います。といっても、転入届を役所に提出したり携帯電話の契約をしたりと日本での生活の準備が忙しいのですが。


まとめ

というわけで、今回で『パーソンズ美術大学留学記』の毎週更新は終了です。留学生活を記録するために始めたnoteも最後まで続けることができました。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。読んでくれている人がいることが書き続けていくモチベーションになりました。

ちなみに、noteを書いていることは同級生も知っていて「最も本を書きそうな人」として選ばれました。いつかは自分が書いた本が英訳されて、彼らに読んでもらえる日が来ればいいなと思います。

『パーソンズ美術大学留学記』は終わりますが、今後もパーソンズ美術大学での学びは書き続けていくつもりですので、引き続きよろしくお願いいたします!!

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