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最低限やっておいてほしい災害時のトイレの備え[7つのポイント]

震災でも風水害でも、水洗トイレは使えなくなる可能性大です。停電で断水することも考えられます。水や食べ物があってもトイレが使えないと、そこに居られなくなってしまいます。そこで、かなり乱暴ではありますが、トイレに流す水がないときに備えて最低限やっておいてほしいことをまとめました。

[その1]自宅のトイレ空間を有効活用
自宅のトイレが使えないからといって、夜間や荒天時に屋外のトイレに行くのは大変です。水が出ない、排水できないときでもトイレ空間と便器は活用できます。安心できるトイレ空間は、ものすごく大切です。自宅のトイレを有効活用する上で必要なのが携帯トイレです([その2]参照)。

[その2]携帯トイレの使い方を知る
携帯トイレは便器に取り付ける袋式のトイレで、吸収シートや凝固剤を入れて、うんちとおしっこを安定化させるのが目的です。携帯トイレをいきなり便器に取り付けると、便器の底に溜まっている水が付いてしまい、交換時にポタポタ垂れてしまいます。まずは便座を上げて、便器そのものにポリ袋を被せ、便座を下ろしてから携帯トイレを取り付けるとよいです(下図参照)。

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作成:NPO法人日本トイレ研究所
データはこちら https://www.toilet.or.jp/disaster/123_poster.pdf

[その3]携帯トイレの必要数
携帯トイレの必要数は、例えば4人家族の場合、乱暴に計算すると4人×5回(トイレ回数)×7日(備蓄日数)=140回分。トイレ回数は家族それぞれ数えることが大事です。
トイレットペーパーも必要。1回あたりの使用量を調べた結果では、家庭だと約1m、オフィスは約3.1mというデータもあります。温水洗浄便座が使用できないことを考慮すると、もっと必要かもしれません。例えば、1m/回×4人×5回×7日=140mというように計算します。

携帯トイレ選びはこちら

https://www.toilet.or.jp/toilet-guide/product/list.html#group01

[その4]使用済みの携帯トイレの保管方法
使った後の携帯トイレの処分方法は自治体に確認することが必要ですが、多くの場合は可燃ごみになると思います。使用後の携帯トイレは、蓋付きのバケツやボックスに保管。可燃ごみとして出す場合は、し尿ごみということがわかるようにして出す。ごみ収集車で破裂して作業員がし尿を浴びてしまった事例があります。

[その5]トイレの収納に硬いものと重いものは入れない
トイレの部屋の棚(上の方にある棚)には、重いものや硬いものを置かない。地震で棚から落ちて便器が割れた、という被害があるからです。これでは、せっかくのトイレ空間が活用できなくなります。

[その6]トイレに照明が必要
トイレには照明が必要です。真っ暗だと不安だし、失敗してこぼしたら掃除する水もないので大変です。照明は空間全体を照らすランタンタイプのようなものが良いです。フックに掛けられるなど両手がフリーになることも大事。

[その7]手をきれいに保つ
トイレ後と食事前の手指衛生が大事です。水があれば石鹸で手洗い後にペーパータオル等で拭くのがよいです。水がないときは、ウェットティッシュ等で拭く。ペーパータオルで拭きとるだけだとしても、効果があると言われています。もしあればアルコール手指消毒薬を優しく手に擦り込み自然乾燥するのがよいです。

参考:携帯トイレの使い方
https://youtu.be/z8q2FvNgrsM

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