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くだらないけど、トイレのちょっといい話

 2/25-26は、中国トイレ革命の関係で北京に行ってきました。そのときの、くだらないけどトイレのちょっといい話をお届けします。

 中国の方にヒアリングをするため、とあるオフィスに行ったときのことです。予定時刻よりかなり早かったので、オフィスビルの地下1階にある飲食店横のテーブルで、日本人3人で打合せをすることにしました。オーダーせずに、たぶん数十分、話し込んでいたと思います。

 するとスタッフらしき男性がニコニコしながら話しかけてきました。
 こちらは誰も中国語がわかりません。。
 片言の英語で必死に応対するものの、まったく意思疎通出来ず。。
 もしかしたら、オーダーせずにテーブルを利用しているのがダメなのかもしれません。たしかにそんな雰囲気の場所だったので、気になっていたのは事実です。

 でも、まったく会話にならないので、われわれは「シェイシェイ〜^_^」と言いながら、最高の笑顔で立ち去りました(汗)
 やっぱりこういうときはスマイルですね。。

 なんとかその場から立ち去ることができ、エスカレーターですばやく1階へ。
 ほっとしたからか、急にトイレに行きたくなり、キョロキョロと辺りを見渡しトイレを探すと、女性用トイレはあるのに男性用トイレがありません。
 私が途方にくれてると、なんと先ほどのニコニコ男性がまた近寄ってきました。

 「やばっ!」心の中の叫びです。

 でも、ここでひるむわけにはいきません。
 なんでそう思ったかはわからないのですが、とにかくそう思ったのです。

 そして、とっさに口から出た言葉は、
 「ツースオ、ザイナー?」
 これは私が唯一知っている中国語で、
 「トイレどこですか?」です。
 
 そう伝えると「案内するから一緒に行こう」という返事が返ってきました。
 もちろん妄想翻訳です。これの言葉はわかりませんが、そんな感じなことを言ったんだろうなぁと思い、彼についていくことにしました。
 エスカレーターでふたたび地下1階に下りて、さらにスタッフ用の扉を開いて奥へと入っていきます。この辺でちょっと危険かもと思ったのですが、彼はズンズンと進んで、奥へ奥へと足を進めます。言葉が通じないので、どこにいくの?とも聞けません。

 あー、そろそろほんとに危険だなと思った瞬間、なんと、きれいな男子用トイレに到着です!!

 なぜか、そのまま2人で横に並んで用を足して(笑)、また最初の場所に戻るんですが、その間の会話がシンドイです。

 「チャイニーズ、ニー?」
 「チャイニーズ??」
 「(自分のことを指差しながら)チャイニーズ、ニー?」
 「ニー?」
 「ジャパニーズ?」
 「イエス」
 「ニー」
 「(彼を指差して)チャイニーズ?」
 「(うなづく)」
 もうわけわかりません。。

 あとで通訳の人に聞いたら「ニー」って、あなたは?ってことだったのですね。
 
 このやり取りを5回くらい繰り返しました。
 結果、私が日本人で彼が中国人だということをお互い理解して、彼は颯爽とビルの外に出ていきました。

 えっ、ただの通りすがりの人じゃん!!!

 ということで、トイレを案内してくれためちゃくちゃ親切な方でした。トイレからはじめるスローコミュニケーションもありですね。
 通りすがりの彼に感謝です!


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