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手洗いのあとは、しっかり拭き取る

私たちが1分間に文字を読む速さは平均して400~600文字だそうです。
そこで、気軽にうんちやトイレのことを知ってもらいたいと思い、1分間で読める分量にして、うんちやトイレの大切さをお届けします。よろしくお願いいたします。

今回は、手洗いのあとの対応についてです。

新型コロナウイルス感染症の予防として、石けんをつけて流水で手洗いすることは、かなり徹底されるようになりました。厚生労働省の資料では、もし、手洗いなしの状態で約100万個のウイルスが手にいたとして、石けんやハンドソープで10秒もみ洗い後、流水で15秒すすぐと、数十個まで減らすことができると説明されています。

今回は、さらにもう一歩進んで、ワンポイントアドバイスがあります。それは、手洗い後に手を濡れた状態にしないことです。手が濡れていると、付着している微生物などが他のものに移りやすいので、手が触れたものを汚染するもとになるからです。
食品を取り扱う場合は、石けんでの手洗いの後、ペーパータオルで水分を吸い取らせつつ、しっかり拭き取ることが大切です。この拭き取るという行為によって、手に残っている微生物を減らすことができます。また、手洗い後にアルコール消毒する際にも、手に水分が残っていると消毒効果が十分に発揮されません。
以下の図は、学校給食調理場における手洗いマニュアル(文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課 平成20年3月)の参考資料に掲載されている図で、手に付いた大腸菌の除去効果を表わしています。手洗いの後、洋服などで手を拭くなんていうことはせずに、しっかり拭き取るように気をつけましょう。

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詳しくは「学校給食調理場における手洗いマニュアル 参考資料」のP32をチェックしてください。以上です。

---ご案内---

2月26日21:00【Toilet Room】

2月26日(金)21時からClub Houseで「【Toilet Room】なかなか聞けないトイレの話」というトークの場を設けます。テーマは「災害時のトイレと衛生(仮)」です。最近は、地震が多いですよね。災害時のトイレの備えについて話し合いましょう。

3月9日18:30【トイレラボ勉強会】

原田 奈穂子(宮崎大学医学部看護学科 教授)さんをお招きして、オンラインで勉強会を開催します。テーマは「スフィア基準の読み方 ~災害時のトイレ環境編~」です。よろしければぜひご参加ください。
※スフィア基準というのは、災害や紛争などの被災者に対する⽀援活動を⾏う各機関や個⼈が、被災者を傷つけない⽀援を⾏うために必要な最低基準のことです。

本の紹介:「もしもトイレがなかったら」(著者:加藤篤)
《全国学校図書館協議会選定図書》
災害時に最も困ることーーそれは、水でも食べ物でもなく、トイレです。
おなかがすいても1日ぐらいならがまんできますが、トイレを1日中がまんすることはできません。そんな大切なトイレについて、歴史やマナー、設備、災害時の備えまでも網羅した一冊です。

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