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2024年2月3日 NOSESHOP2023年ベストバイミニ香水セット 感想

年末まで、あれだけ熱心に、香水を使っていたのですが、
一時期は、
元旦からの様々な出来事に、
心がとらわれてしまい、
香水に手が伸びにくくなっていました。
つけて出て、誰かを不快にするだろうか…などと
心配になってしまったのです。
また、香水というものは嗜好品であり、深刻な事態の前では、ひどく華美で贅沢なような気がしました。
やはり、香水というのは日々の安寧あってこそのものなのですね。
それでも、好きなものは好きですし、
自分の心沸き立つものも大切にしたい、と思います。

災害発生時に香水瓶が割れる可能性にも気づきました。
ひとまず、本棚に乗せていた、香水瓶を床に置きました。
棚に置いておくと、落ちる可能性が高そうだったからです。
よく使う香水は、手の届くところに、出しておいた方が遣いやすいのですが
ここは地震大国、日本です。
明日は我が身と思うと、本棚に置いておくのは、なかなかリスクがあります。
瓶は棚から落ちると粉々に割れる可能性があります。
さほど高い香水は所持していませんが、それでも、できれば、破損は避けたいものです。
香水をしまう棚、しかも飛び出してこないようなものを考えたほうがよさそうです。

さて、いつも使っている香水を恐る恐る使い始めたのですが、
気分を変えたいというのと、
気になる香水があったので、
NOSESHOPのミニ香水セットを購入することにしました。
今回購入したのは、こちらです。

NOSESHOPの2023年のベストバイ香水のミニサイズ3つのセットです。
ポストインで届くのがストレスフリーです。

NISHANE ハンドレッド サイレント ウェイズ|静かな100の方法で

https://noseshop.jp/products/146371826

目が覚めるように華やかな、キャラメルのような香り。
重奏的で、複雑だが、
まごうことなきグルマン系です。
NOSESHOPのサイトを見ると、マンダリンやピーチが入っているとのことですが、
「爽やかで甘い香りもする…あれ?キャラメル?」と、キャラメルのような香りの印象が強いです。
お高い分、香りの持続性、拡散性が強く、
ワンプッシュでしっかり香ります。
とてもとても好きな香りだが、自分がつけるとうるさくなりそうで悩みます。
仕事で使うのはかなり厳しいかなと感じます。
ゴージャスで華やかです。

この香りから、立ち上るイメージは以下のようなものです。
ベルベットのグリーンのソファ、凝った柄の絨毯、壁にかけられた、金色の額の絵の数々を背景に、
「どうぞ、くつろいでくださいね」とにっこり笑う、年齢不詳の女性。
決して洗濯機で洗ったりしない、洗練された洋服に身を包んでいます。
思わずうなづいてしまったものの、くつろぐというのは難しく、あちこちに目を泳がせます。
窓から見える空は、日本のように明るくはなくやや曇っています。おそらくここは、海外の邸宅なのでしょう。
マントルピースの上には、名前も種類もわからない花がどっさりいけてある大きな花瓶があり、
彼女はそこから花を一本抜き取って、髪に飾ります。
「美味しいお茶とお菓子を見つけたのよ。さあ、いただきましょう。そして、あなたのお話を聞かせてくださる?」
そう言ってにっこり笑う、彼女から目が離せません。
取り仕切る女主人の美しさ、その堂々とした佇まいに、幸福と共に圧倒されるお茶会の始まりです。


Abel シアンノリ

https://noseshop.jp/products/154843134

この香りが気になって注文しました。
ノリは「海苔」だそうです。
「海苔」の香りですよ…。
どうやってフルーティな香りと海苔の香りが同居するのか、全く想像できません。
気になります!となって注文したのです。

しかし届いて、ワンプッシュしても、
楽しみにしていた海苔の香りが、掴めません。
悔しい…。
しばらくするとフルーティでほんの少しマリンな香りがしてきます。

口コミでは、低温の時には
海苔の香りがするとあったのですが、
寒い時につけて、探してもわかりません。

「海苔の香りを探すために購入したんだ」と強い気持ちを持って再度嗅いだものの、
やっぱりわからなかったです…。
このマリンな感じが海苔なのでしょうか。
そうであるような、違うような…。


この香水のイメージは次のようなものです。

残業で疲れて、いつもより少し遅めの電車に乗ります。電車は予想より混んでいて、触ることができません。
暗い車窓には疲れ果てた自分の顔が写り、それを眺めるともなく眺めながら、こんな顔をしていたっけ?と思うのです。
感情が溢れてしまいそうになったので、急いでスマホに目を落とします。ネットニュースもゲームアプリにも疲れて、これまで撮った写真を眺めることにしました。
写真をどんどん遡っていきます。
最近の写真のほとんどは食べ物、ネットのスクリーンショット、仕事の資料になりそうな情報、人物が写っているものはほとんどありません。
ほとんど出かけてないもんなぁ、と呟きながら、5年前まで遡ってみると、
そこには珍しく、海へ遊びに出かけた時の写真がありました。
その頃付き合っていた恋人やその友達と一緒に行った、夏の海です。大口を開けて笑う恋人と自分、その肩についた砂、海で濡れて張り付いた髪の毛、恋人の友達の後ろ姿、白鳥の形の浮き輪、ビーチに敷いたレジャーマット、白波が立つ海。
取り繕った様子のない写真がどんどん目に飛び込んできて、胸がいっぱいになります。
なぜだか、涙がこぼれ、鼻腔には鼻水が競り上がり、海と似た体液の味を味わうことになるのでした。


イメージでもあるように、個人的には…ちょっと青春ぽさがあるのですよね…。
香りの持続性、拡散性は弱め、日本の社会ではこれくらいの方が使い良いと思います。
肌に馴染んで吸収され、こういう肌の匂いなのかな?と思わせる香りです。
違う言い方をすると、生き物が持っている生々しさ、ある種の生臭さをソフトに薄めた香りとも言えます。
他に香るものがあると身を潜める奥ゆかしさです。しかしふとした時に香りが戻ってきたような感じも…。

公式の情報に、ムスク(植物性)、アンバーグリス(植物性)とあるのですが、残り香においてはこのふたつがかなりいい味わいを出しているようにも感じました。
環境保護をかなり意識しているブランドのようで、箱やボトルも環境に配慮した素材でできています。
現在、買おうかどうしようか悩んでいます。

ものすごく、お気に入りの香りではないものの、
光るものがあると言いますか、香りの立ち方などは大変、ほどよく、結構、使えそうなのです。
ただ、少し、印象が若いもしれません。Abelの他の香りも試してみたほうがいいかもしれないと迷っています。
どうしようかしら…。

Maison Louis Marie No.12 ブスヴァル|ブスヴァルの夏

https://noseshop.jp/products/158344566

ワンプッシュしたところ「懐かしい」という言葉が、口をつきます。
お母さんの香りです。
正確にいうならば、
母の鏡台の右側にある1番上の引き出しを開けた時の香りだ。茶色に塗られた表側、内側の白木の部分、使うことがほとんどなかったであろうブランドの口紅たち、コンパクトやブラシ。
こっそりと開けてみた引き出しを、閉じる時に吸い込んだ香りです。

オレンジと花々が香り、その背後にやや重い樹脂の香り顔を出します。
パウダリーなオレンジだが、毛羽立ちがあるパウダリーさではなく、すっきりしています。
そのため、嫌になる感じはありません。
樹脂の使い方が絶妙なのだと思われます。

調香師の母が住む夏のベルギーの街をイメージした香りとのことですな、、確かに懐かしく親密な思い出とつながる香りです。
お母さんのよそ行きの服、
お母さんのショールに,包まれているような気持ちになり、落ち着くのはとても良い感じです。
しかし、周囲の人は、「お母さんの香りでホッとしている子ども」と見てくださることはないでしょうということから購入は見送りです。

ということで、現在、Abelのシアンノリを検討中。 買ったら使うとは思うのですが…、若々しすぎるかなぁというのが懸念事項です。
ディスカバリーセットに行くという手もあるありますね。


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