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高学年担任をめいっぱい楽しむために!『スペシャリスト直伝!高学年担任の指導の極意』が発売となりました!

 私は初任でいきなり5年生の担任になりました。高学年担任云々というよりも、担任の仕事って何?というところから始まり、とにかく周りの先輩方に助けられての2年間でした。
 その後低学年を担任し、そのとき初めて高学年には高学年の、低学年には低学年の仕事や指導の仕方があることを知りました。また、その違いの大きさも目の当たりにしました。
 高学年担任が敬遠されたり、あるいは過度にもてはやされたりする昨今。確かに仕事量も多く生徒指導案件や学級経営で四苦八苦する面もあります。しかし、低学年担任では味わえない楽しさもあります。その愉しみを味わうには膨大な実務をそつなく行うことが前提になります。卒業業務についても詳しく記しました。この時期も大いに活用いただけると自負しております。ぜひ、お読みいただけると幸いです。

まえがき

 初任でいきなり、あるいは、経験の浅い先生だけでの高学年担任に戸惑っている……。膨大な業務をどうしたらよいのかわからない、指導が子どもとかみ合わず空回りだ……。そんな声があちこちで聞かれます。
 本書では、高学年が自立し、充実した学校生活を送るための指導とそのために必要な仕事をリストアップしました。特に、高学年特有の行事である宿泊的行事や卒業に関することについて、企画・下準備から実際の指導を細かなステップで丁寧に記しました。
 また、なぜその指導や準備が必要かという私の「教育観」「仕事観」「教師観」に触れながら手段や方法も示しました。これが唯一無二、絶対、最善の方法ではありません。ご自分の「観」と照らし合わせ、学校や子どもたちの実態に応じ、アレンジしてご活用いただければと思います。
 私が新卒で5、6年生を担任した30年以上前に比べ、現在の高学年担任の仕事は、量も複雑さも何倍にも増えました。「学力向上」の重圧や、子どもや保護者との関係から、高学年担任を敬遠する人も多いといいます。もはや、高学年担任は、見通しをもって効率よく働かなければ捌けない仕事量を背負い、視野は広くそれでいて心は常に子どもに向けていなくては成立しない仕事になっています。
 しかしながら、低学年担任には味わうことができない醍醐味が、高学年担任にはあります。思春期真っただ中、子どもから大人へ脱皮する様をそばで見守りながら、共に笑い、悩みながら成長できる高学年担任業を存分に愉しみましょう。
 本書が一人でも多くの先生や子どもたちの幸せに繋がりますように。

Amazon.co.jp: スペシャリスト直伝! 小学校高学年担任の指導の極意 : 宇野 弘恵: 日本語の本


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