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初夏、kurosawadaisuke三昧。~何処にいてもどんなときも、そばに。


初夏、kurosawadaisuke三昧。〜何処にいてもどんなときも、そばに。


ここ2ヶ月くらいで、こんなに起きるもの?ってくらいいろんなこと(いいこともよくないことも)があったんですけど、ずーっと「そばにいた」音楽は、kurosawadaisukeさんの音楽でした。

大介さんはこの春・夏、特に6月はRoseさんとのツアーを組んでいたこともあり、たくさん関東での現場がありました。おかげで5月は過去最多タイの5か所(札幌・小樽・千葉・新横浜・東京)、6月は4カ所(熊谷・東京・藤沢・新横浜)、7月は3カ所(熊谷・東京・御殿場)と3カ月でトータル12カ所!もライブに訪れることができました。
そしてその合間にCOVID19に感染したり、鼻血が続いたり、結膜炎になったり、痰がからみまくったり、足を挫いたり、だるさが抜けなかったり、でも仕事はめっちゃ順調で社長に褒められたり(えへん!)、永年勤続表彰を受けたり、長く課題になっていたテーマをいくつも解決できたり、といいことと悪いことの波状攻撃で身体も心も乱高下だったんですが、へこたれそうなときも嬉しいときも、大介さんの音楽を、言葉を思い起こしながら乗り切ってきました。

怒涛の、でも幸せな日々でした。

私と大介さんの来し方について。


kurosawadaisuke

北海道帯広出身・在住のシンガーソングライター、そして、素晴らしきギタリスト。
出逢いはかれこれ9年前、そうちょうど今の時期、渋谷Songlinesでの「黒澤道場」。石田洋介さんがゲストに招かれたので見に行って、なんだこの人めっちゃかっけーなー!!と思ったことを覚えてます(セッション以外で何を歌ったとか細かいことはもう記憶にない…今でも大好きな「Six strings design」は聴けたみたいです)。

(余談だけど、「Six strings design」は大介さんのギターが最高にかっこいいので、みんな聴いてください。エレキもアコギもどっちもいいのだ!)


その後、別の現場でギタリストとしての大介さんと再会し、これまた音の凄さに圧倒されたものの、きっちりしっかりはっきり再会できたのは出逢いから3年も経った2018年でした。以来6年、付かず離れずの距離でゆっくりと、機会があれば現場に足を運び、大介さんの音楽に触れてきました。


その中で、私が大介さんの音楽と人柄への心の距離を大きく縮めたきっかけは、実は「現場」よりもCOVID19禍の中で届けられた配信ライブでした。
当初は週2ペース、現場が戻るにつれ次第にペースを落としながらも半年くらいはやってらしたんじゃないかな。もう4年も前になるんですね。

詳しくはこちらをご参照。

COVID19禍の中で、大介さん自身も悩まれることも辛いこともたくさんあったと思うのですが、毎週、画面の向こうに現れる大介さんはいつも笑顔でした。
陽気に歌い、遠くの仲間のことを思い、画面越しの私達ひとりひとりの心に触れようとし、音楽を通して想いをわかちあおうとしてくれていました。
この配信がなかったら2020年は結構過ごすのもヘビーだったろうな、と今になると思います。
でも、毎週のようにあの笑顔に逢えるのが楽しかった。
この時間があったから、ここ1、2年、戻ってきた現場にも足を運びやすかったんだと思います。
行けば、あの笑顔が待っている、と信じられた。

その後、だんだんと接触面積が増えて、今では月に数回はライブに行くようになりました。
ブログにも大介さんのカテゴリを作れるくらいになってきて嬉しい限り。


大介さんの音楽の魅力


大介さんの音楽の魅力って何か、を言葉にするのは(これはどんなミュージシャンでもそうだけど)難しいのですが、ひとつには素晴らしいギターサウンドがあります。 アコギなのにアコギとは思えないあれだけエレキな音を鳴らすギタリストってほかにいないんじゃなかろうか。アコースティックの音も響きが深く、大介さんのアルペジオにはいつも心がしん、とします。
それから、洗練された大人の音、アレンジ。強くビブラートする声の丸い響き。

さらに、歌詞。若い頃は人を殺しそうな目をしていた、なんて噂も聴くのですが(残念ながら見たことないので真偽は不明)、今の大介さんはとてもやさしい。

大好きな曲のひとつに「Compass」という曲があります。
人と人とのつながりを大切にしている大介さんの、肯定と受容が端的に表れている歌詞だと思っています。

明日のことしか見えない僕らは
いつも不安を抱えて
それでもなんとか立ってられるのは
誰かと繋がって お互いの手を
ほら 握ってる
ほら 離さないで

Compass/kurosawadaisuke

悲しいこと、辛いことはある。でもそこから無理に奮い立つ必要もないよ、と。悲しみは悲しみのまま、できないことはできないままでいいんだよ。
ありのままでいれば、そのうちきっとなんとかなるよ、大丈夫だよ。

丸く鼻にかかった大介さんの声と深い響きのアコースティックギターで歌われるとなんだか安心できてしまうのです。

そんな日々の果てに、この5・6・7月は気づけば過去最多の現場数だったわけなんですが…なんでこうなった。あはは。
(最近、自分でもあちこち気が多すぎてだれが一番好きなの、と聴かれるととても困ってしまうの巻…)。

今年は特に5月末から6月中旬にかけては関東近郊の現場が集中していて、大介さんにしてはこうも立て続けなのはあまりないので、北海道までなかなか行けない関東民、がんばった次第です。
1つひとつの現場についてもレポートも書いていますが(全然追いついてないけど~~)、どうもこの間、私にとっても「ツアー」だった感覚があって、違う視点からまとめておきたいな、と思ってこんなことをぼそぼそと書いています。

とか言って、まあ、ただのファンレターです。

野郎色の強い千葉での弾き語り

2024/5/29、千葉ミュージックスポット「詩音」での弾き語りスリーマン。
赤松クニユキさん、森香さんと3人とも男性だったこと、3マンのトップバッターだったこと、などが作用したのか、かなり野郎感の強いステージだったなあ、と思います。

大介さんは比較的やさしい、明るいステージが多いので、この日はちょっと珍しいなあ、と思って聴いていました。別にとがってるとか荒れてるとかではなかったんですが、勢い、テンション、声の強さなどなど、かなりざりっとした夜でした。こういう日もあるんだなーと印象深かったです。
まあ、めちゃくちゃ湿度が高くてハコの中、むわむわだったせいかもしれないです(笑)

ナカノステレオのあたたかい空気、「絆」に泣いた夜、「仲間」に湧いた夜

2024/5/31、新井薬師前ナカノステレオ。
北海道・帯広の仲間、mitsumiさんのためのブッキングでした。福島から埼玉に転勤になって東京のハコにも出られるようになった、ダーフーさんも一緒にスリーマン。

ダーフーさん、mitsumiさん、大介さんの順でしたが、前のおふたりのステージでは、家族であったり、仲間であったり、自分の暮らす街であったり、周囲の存在への愛情にあふれた曲がいっぱいで、大介さんにも自然と何らかの作用があったんじゃないかと思います。

「絆」という、亡くなられたお父様のことを歌った曲があるのですが、これまでその大介さんの心情を思って切なく心が揺れたことはあっても、この日のようにその具体的な光景を飛び越え昇華して、自分自身の心の核にある「喪ったものへの強い思慕」に刺さってしまったのは初めてでした。涙が止まらず、最後の「またね」でも泣きっぱなしでした(あとで「泣いてたねー」って言ってきちゃうところが大介さんなんだけどさ)。忘れがたい夜になりました。

そのナカステの立ち上げからずっと、ほぼ毎月、出ているという大介さん。「ナカステは東京のホームだ」と公言していますが、「俺とお前のツーマンシリーズ」という、大介さんが好きなミュージシャンを呼んで対バンする企画も主催しています。大介さんにとって大事なナカノステレオを、やはり大事な仲間に紹介したい、という思いなのかな、と思います。

近々では、6/15には茨城のkeeさんと、7/19には角刈りデートクラブさんとのツーマンがありました。
いずれも古い縁が呼んだ夜で、特に6月はかつて一緒にバンドをやっていた宮田さんがふらりと見に来る、という、みんなびっくりの再会の夜でした。8年ぶりだったんですって! 1曲だけセッションにもなって、湧きに湧きました。

ナカステではそんな風に新しい出逢いと懐かしい再会とが混在して、大介さんの歌もとてもやさしくて、温かい気持ちになることが多いです。いつもの顔ぶれも、初めての人も、ともに楽しめる場所。オーナーの美紀さんの人柄もあるんだろうな。

なお、ナカステは8月で9周年、来年で10周年です。周年祝で8月は5日間の出演です。久しぶりのワンマンもあるよー!

Roseさんといっしょ。

現在、バンド「EASYDIVERS」のキーボードを担当しているRoseさん(AlexandrosのサポートやTHE LED SNAILに所属の凄腕キーボーディスト)と、6月上旬からほぼ1か月、関東・東海を中心にツアーに出ていた大介さんです。
私は、2024/6/9熊谷モルタルレコード、そして6/15新井薬師前ナカノステレオの2カ所に行くことができました。
大介さんがそうやって誰かと組んで回るの、私は初めてでしたので新鮮でした。もっと行きたかったなー。

Roseさんはいつもニコニコ柔らかく、しかし演奏は柔らかいだけでないアグレッシブな面もあり、かわいくかっこいいです。大介さんの無茶ぶりにもニコニコと応えたり、応えなかったり(笑)
弾き語りの世界観に鍵盤が大きさや、やさしさや丸みを加える様をこの6月は堪能しました。
またぜひ、一緒に回ってほしいです。

バンド「EASY DIVERS」~クールなサウンドの魅力

5/30新横浜LiT、6/16藤沢オーシャンズビート、6/21ふたたび新横浜LiT、そして、7/20御殿場RINCOLO!

昨年結成したバンド「EASY DIVERS」は、これまでは月に1回程度、これまた大介さんのホームのひとつである新横浜LiT(元・ベルズ)でライブを開催していましたが、この3カ月はLiT以外の現場も含めてペース多めでした(その代わり8月はないのですが)。

EASY DIVERの魅力は上記の感想にも書いてるんですが、引用しておこう。

ピストルモンキーズのような華やかなエネルギーが破裂するようなバンドと対バンすると、EASY DIVERSって抑制されたサウンドなんだな、と思います。
抑制という言葉だとマイナスイメージかな、制御、コントロール、クール…そう言うことなんだけど。
この間、亀田誠治のラジオにゲスト出演していた佐野元春が「8見せて12感じさせるのがクールだと僕は思う」と話していて、それよそれ!!ってなってました。
破裂はしない、壊れないし、乱さない。
そのクールに痺れちゃう。大人のバンドサウンドだと思っています。
(大介さんの若かりし頃のバンド「ビスタコシェッチ」も、音源で聴く限りハードロックだし、ゴリゴリの音だけど、やっぱりクールに感じます)

これが、藤沢やRINCOLOではちょっと崩れた、というか、小さなハコだけにいろんなものが「ハミ出た」感じがあって、それがまたゾクゾクしちゃう楽しさでした。



藤沢では、小さなステージにギュウギュウに5人が収まって…なくて、コスちゃんやマロンさん、はみ出しかけてたけど(笑)…振り向くのも大変!みたいな距離でドカドカと音を出してて、荒れはしない、もちろんだけど、でもちょっと制御しきれてないというか、強いノリとテンションで音がドカドカと降ってくるのは快感でした。
またその緊密な感じがすごくよかったんですよね。疾風怒濤。

御殿場RINCOLOは、集まったファンとの心的距離がほかにはまずない近さで、またRINCOLOが密閉度の高い集中力の強いハコで没頭させてくれて、客は踊りまくったし、ステージの上から大介さんとバンドの放つエネルギーで濃密に包まれるようでした。なんていうか「湿度」が高かったなー。息ができなくなる感じだった。

LiTでの美しいクールなステージがあるからこその、そうでないところでの変化なわけで。クールの枠をぶっ壊しちゃうようなことはないんだけど、ドバっと何かがはみ出てくる快感を、この6月・7月では堪能しました。

ともかくも、麻生さんのフィジカルにバシバシと訴えてくる心地よい太鼓、マロンさんの品と艶のギターと、Roseさんのアグレッシブな鍵盤と、コスちゃんのけして目立とうとしない、でも確実に心の襞をなぞってくるベースと、大介さんの深くビブラートする歌と美しいギター(現体制だとエレキが少なめなのだけが淋しいけど!)と、EASY DIVERSの心地よさはもっともっとたくさんの人に感じてほしいです。

何処にいても、どんなときもそばにいてくれる音。

大介さんはいつも「一緒に楽しもう」って音楽で言ってくれるんですよね。
言葉でももちろんだけど、全身で。

それが昂じて、みんなでバーべーキューやろう!みたいなとこにたどり着いちゃって、つい先日、御殿場RINCOLOでは「音楽と肉の祭典」が開催されました(もう3年目)。
「みんなー、肉を食べたいかー!」ってステージから叫ばれるライブです(笑)

開会あいさつで叫ぶ大介さん
肉・肉・肉・餅・魚・肉。

ずーっとバーベキューの間もぐるぐる回って、みんなに声をかけて回る大介さんでした(あんまり食べてなかった気もする)。

誰もひとりにしたくないんだろうな、と大介さんを見てるとよく思います。だいたい、会うとまず、元気?大丈夫?って聴いてくれる。
それは、歌でも同じ。

大丈夫。
なんとかなるよ。

そんな大介さんの歌をいつも、耳元に置いておける幸せ。この数年、辛いことがたくさんあったんですが、そんなときはいつも、大介さんの曲を聴いてきました。

音楽に解決はできない、ということを大介さんはよく知っている。
でも、支えてはくれる、ということも。

たぶん、大介さん自身がそうやって若いころの苦しさを乗り越えてきたんだろうと思います。
そんなやさしい、いつもそばにいてくれる音楽にこうして出逢えてよかったなーと、ゆっくりと好きになる時間を重ねていけてよかったなーと思っています。

バースデーライブがあるよ!


9月17日は大介さんの誕生日。今年で大介さん、55歳です。ゴーゴー!!
(私は大介さんとは学年は一緒なのですが、半年の差があってちょっとだけ後輩感覚)
その55歳の誕生日を記念した大きなワンマンライブが関東と地元・北海道帯広で行われます。

9/14(土)新横浜LiT
9/22(日)帯広 平原通り小劇場

kurosawadaisuke CDデビュー25周年×55歳バースデー×NEWアルバム発売記念ライブ
※詳細は下記ノートを参照。

関東では対バンのライブが多くワンマンが少な目なので、kurosawadaisukeの世界をめいっぱい楽しめるこの機会にぜひたくさんの方に大介さんの音楽に触れてほしいです。






いただいたサポートは私の血肉になっていずれ言葉になって還っていくと思います(いや特に「活動費」とかないから)。でも、そのサポート分をあなたの血肉にしてもらった方がきっといいと思うのでどうぞお気遣いなく。