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花の話①雪に耐えて桜花麗し。

新型コロコロちゃんにみなさん、負けてませんかー。
私は負けてます!
いやーもーしんどい。心理的にちょっと耐え難いほどの状況です。

四日ほど前の夜中、寝ている時に突然、ドーーン!と胸から背中にかけて何かに貫かれたような感覚があって飛び起きてから、喉の違和感と胸苦しさが始まりました。
最初はまさかCOVID19?と怯えましたが、寝てるときや何かに集中してるときは治まるのと、発熱・気管支や肺の痛み・咳などがないのとで、あーこりゃストレスだーと推察。
自律神経やられてる感じです。つらい。

大好きなものを取り上げられ我慢させられ、テレワークとやら言うものがドタバタと始まり、メリハリつけなきゃと毎日毎日きちっと早起きして仕事して、でも日々の楽しみと言えば配信ぐらい、なのにいろいろあって推しの配信は少なめで、心がかなり磨り減っちゃってます。慣れなきゃいけないなーとは思うんですけどね…。

これで放っておいたら絶対運動不足になるし、家にいると色々とメリハリがないので、日課として「昼の散歩1時間」というのをスケジュールに組み込んでみました。結構まじめに毎日歩いてる。
そういううちに、これまで気づかなかった近所の景色、特に花の存在に気が付くようになりました。
花を眺めてるのはとても楽しい。
ああ、いにしえの歌人達が花のことをよく歌にしたのも、辛い何かを忘れるためだったのかもしれんなあ、などと思う。

そんなわけで、アルバム。
3/15からの花探しの記録。どんどん増えると思います。たまに見てやって。https://photos.app.goo.gl/76FuMnxVRzm847xC7

この記事では、皆さんも印象的だったんじゃないでしょうか、3/29の大雪の際、ほぼ満開だった桜。その姿をご紹介しようと思います。

今年の桜の満開時期は東京都はじめ近隣県に外出自粛の呼びかけがあった三月最終週の週末にさしかかったので、いわゆる「お花見」は楽しめなかった方も多いと思いますが、この日の雪はうっかり出かけたくなる気持ちを抑えるようにかなりしっかりと積もりました。

我が家の庭もこんな光景。

ちょうど日課の散歩の時間に雪がほぼやんだので、家から徒歩3分のところにある公園へ向かいました。

19年ぶりですかね、雪と満開の桜。
2001年3月31日、六世中村歌右衛門が亡くなった日にやはり大雪が降った、その時以来のように思います。

雪だるまを作るにはちょっと足りないかな、くらい。雨が先に降ったのでかなり水を含んでいて、子どもたちには遊びにくいようで、人気はほぼありませんでした。

雨雪に萎れつつ咲く姿。綺麗。

枝にまだかなり雪が残っていました。

寒そう…。
翌日にはすっかり晴れましたけど、桜も散らずにもう少し楽しませてくれました。健気や。

ソメイヨシノって、昏さがあるよね。明るくない。

蕾は美しい濃いピンクなのに、咲くと薄くなる。

なかなか見られない光景で寒いけど撮ってて楽しかった…。
ありがとう、頑張って耐えて咲いてくれて。
美しさを堪能させてくれて。

タイトルの「雪に耐えて桜花麗し」は「雪に耐えて梅花麗し」のもじりです。

雪耐梅花麗
霜経楓葉丹

雪に耐えて梅花麗し
霜を経て楓葉丹し

西郷隆盛が詠んだ漢詩の一節として知られていますが、艱難を越えた先にこそ大きな実りが待っている、そんなニュアンスだそうです。

COVID19によって苦しんでいる私達ですが、だからこそ見えたこともたくさんある。

オゾン層が復活したり。
手洗いによってインフルエンザの流行が抑えられたり。
家族とのふれあいが増えたり。
テレワークという新しい働き方を見つけたり。
配信スキルが爆上がりしたり。

こんな風に、花の美しさに気づいたり。

多分、苦しいけど、苦しんだ分だけ何かを見つけられるはず(そうじゃなきゃやってられるかーい!)。
変われるはず、僕ら。

季節外れの雪と花。
天から人間へのそんな励ましだったのかもしれないな、と思います。

もう少し、がんばろう。うん。

花の話②に続く。

いただいたサポートは私の血肉になっていずれ言葉になって還っていくと思います(いや特に「活動費」とかないから)。でも、そのサポート分をあなたの血肉にしてもらった方がきっといいと思うのでどうぞお気遣いなく。