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今更そういわれましても

ADHDと診断された。
というより、されていた。

これまでにもADHDについて多少の情報に触れる機会がないではなかったけど、あくまでも他人事だと思っていた。
が、うつ病でかかっているクリニックで処方されている薬にはADHD患者に処方される高額な薬が含まれている。
私はてっきり、たまたま症状に合っているから処方されているのだと思いこんでいたが、それは完全なる思いこみだった。明確にADHDと診断された人に処方される薬だった。

っていうか心療内科の医師ってなかなか正確な病名って教えてくれないよね。
あれはなんなの?
診断書とか書類を貰うときに書かれてるのをみて初めて「あ、そういう病名だったんだ」って気づくけど…面と向かって「病名が知りたい」っていってすらっと教えてくれるもんなんでしょうか。

念のため書き添えておくと、ADHDとは注意欠如多動性障害といって、生まれつきの脳の機能障害が原因となる発達障害のひとつで、「注意力に問題が生じる・落ち着きがない」などの特徴があるそうです。それ以外の細かいことは専門家じゃないからここでは説明しません。
個人的にいえば、私はどっちかといえば落ち着いてる方だと思うけど、せっかちなところはある。集中する(かなり集中しやすい)と周りが見えにくくなるとか、小さいことにこだわる傾向があるのは幼いころから変わっていない。

ただ「注意力に問題が生じる・落ち着きがない」といった特徴は成人の3〜4%にみられるそうで、そう珍しいケースではないらしい。

もし私がほんとうにADHDだとして、これまで感じてきた生きづらさの原因がそこにあるのだとしたら、それはそれで腑に落ちるところはあるし、だから今更「あなたはADHDだよ」と言われてショックを受けるとか悲しくなるとかそういうことは全然ない。
ADHDは障害年金(および障害者手帳)の対象になるから、今度ちゃんとその辺をはっきりさせておきたいとは思う。

生まれつきなら、もっと早く知りたかったというのが正直なところです。
しかも、最近わかった「生まれつきの病気」はこれだけではない。
個人情報だし詳細は伏せるけど、遺伝性の血液の病気もみつかった。
もうそれこそもっと早く知りたかった。早く治療を始めてればしなかったはずの苦労をしているのが、すごく損した気持ちになる。

ただし私は損得勘定というのがそもそも苦手というか、ぶっちゃけ損得なんかどうでもいいと思っているところもあるので(そういうのをいちいち気にする人はお尻の穴が小さくて大変ねとか思っている)、そこまで感情を害したりはしない。

一方で、親族にはどう伝えておくべきかはやはり悩む。
ADHDも血液の方も死ぬような疾病ではないが、生涯にわたって服薬治療を要する身体であることは事実だ。

両親とはもろもろあったので、現在は月に一度程度のメールのやり取りしかしていないし、今後どうするかも決めていない。
となると万が一の非常時にこういうことを把握しておくべきはきょうだいということになる。

万が一がどういうときかを想定したところで、きょうだいを含め誰にも迷惑はかけたくないとは思うものの、それはそれとして知らせておいた方がいいのかよくないのか、落ち着いて考える必要はあるなと思う。

子育てで大変なきょうだいにこういうことを伝えるのはとても億劫です。
やだなー。


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