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独りじゃない-7”心強い”

前回でも述べたように、私が渡航書発行を申請するには微妙に条件に合っておらず、必要な書類は完全には揃っていなかったし、申請書をきちんと埋めるだけの情報も揃っていませんでした。
当然のことながら、窓口の人に、書類不備を告げられました。しかもその日は金曜日。発行は今日中には無理だから来週になる、とも。
再び、頭の中を”日本に帰れない”が...もう何度目なのやらm(_ _)m

その瞬間、
「同じ日本人が異国の地でトラブルに巻き込まれて困っているのに、なぜそれをなんとかして助けてあげようとしないのですか!!」
と、付き添ってくれていた人が大声で。
その場が一瞬にして静まりかえり、そこにいた全員が、その人を見ていました。その光景は、今でも、はっきりと覚えています。
その声で、奥から上司らしき人が出てきて、別の場所で、その人が対応して下さいました。

付き添ってくれていた人の大声で、私自身もしっかりしないと、という気持ちに少しなったお陰で、領事館の人とも話ができるようになり、帰って仕事もあるし、とにかくすぐ帰国したい、それと友達が近くに住んでいる、ということを伝えました。
対応してくれた領事館の人も、優しい口調で「最善は尽くすから安心して待ってて」と言って、書類を持って奥に消えて行きました。

手続を待っている間、少し落ち着きを取り戻した私に、付き添ってくれていた人が、家の人に事情を話した方がいいね、と言って携帯を貸してくれました。その携帯で、家族に電話。ようやく経緯を話すことが出来ました。家族もびっくりしていましたが、経緯が分かり、安心したようでした。
家族に電話を終えたのち、付き添ってくれていた人が話をしてくれました。
なぜ、こんなにも手際よく対応ができるのか、を。

”独りじゃない-8”へ続く

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