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いつも噛みついていたのは、愛だったのかもしれない。

そういう癖ではないですよ。。。


この写真を皆さんも一度は見たことがあると思います。


「蓄音器に耳を傾けるニッパー」

そうです。ビクターのロゴマークになっている、
「蓄音器に耳を傾けるニッパー」です。

意識してみていなくても、なんとなく言われてみたら、あぁ~見たことがあるかも~。と思われたと思います。

ニッパーはとても賢い犬で、フォックス・テリアという犬種です。初めの飼い主はイギリスの風景画家マーク・バロウドでした。


1884年にイギリスのブリストルで生まれて、いつも訪れるお客さんの脚を噛もうとすることから
「Nipper(nip=噛む、はさむ)」と名付けられました。


1887年にマークが病死してしまったため、弟の画家フランシス・バロウドがニッパーを引き取りました。
その後亡くなった飼い主であるマークの声が
聴こえる蓄音機を不思議そうに覗き込むニッパーの姿を描いたのです。

それがロゴマークとなっている絵画「His Master's Voice(彼のご主人の声)」です。

フランシスが一番最初に描いた絵には、ニッパーが
ゼンマイ式フォノグラフ(円筒型蓄音機)を覗いていたんですが、その後にグラモフォン(円盤型蓄音機)を覗いている姿へと修正されました。

修正された絵はグラモフォンを製造・販売するアメリカの会社ベルリーナ・グラモフォンの商標として1900年6月10日に登録されています。


修正後のニッパー

ベルリーナ・グラモフォンを母体とする
アメリカのレコード会社ビクタートーキングマシーンは日本ビクター(現在のJVCケンウッド)設立当時の親会社でした。そして、量販店としてのグラモフォン社の小売部門のブランドであった店名の名前は皆さんも知っているあのお店にもなっているんです。


それは「HMV」です。「His Master's Voice」を略して“店名としていたんです。

身近にあるものにこんなことが隠されているなんて、
面白いですよね。

今日、2月8日は語呂合わせで、ニッパーの日です。

主人の声を忘れられない、姿はなくともその面影を
いつまでも憶えている。そんな健気な姿は見るものに
さまざまな思いを巡らせてくれますね。

ニッパーがお客さんに噛みついていたのも、
一種の愛情表現で、構われたいという思いのものだったり。。。

ボク自身には嚙みつきという癖はありませんが、
わからなくもないでよね。

君の膵臓を食べたいとかもありますし。。。

ってこのままいくと少し危ういことになりそうなので、続きはまた今度ということで今回はこの辺りで。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
それではまた。

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