みやび（仮名）3
あらすじ
抱きつかれた。
毎回授業にこいとは言ったものの、そう簡単に来れるほど2単位は甘くない。それを言った次の回ではもう来なくなっていた。私は授業がある前の日から毎回毎回LINEを彼女に送った。きっしょ。
きたときはそれはもう手厚くサポートした。今後の彼女のことを考えたら、ある程度の自立は促さなくてはならない。そのため与えられた課題の全部をやることはなかったが、レポートはまず書き方から教えたし、なんならもう半分書いた状態で渡してたし、時にはほぼ自分で書いてこれを出せということもあった。
そんなこまち氏のサポートのかいもあり！なんと！みやびの後期の単位数は…聞いて驚くな…なんと！
0単位だああ！
はあ？いやワイが言いたいよ。
と言いますのもやはり彼女は大学に来ることがほとんどなく、ほかの授業はまあ全滅ですよ。こまち氏に会いに来るために頑張って来ていたこの授業も出席と欠席を繰り返した結果、最終は56点（自己申告）。単位取得まであと4点足りなかったのだ。あと1回きていれば…。
みやびは大学を去ることになりました。私は自分を責めた。彼女を変えることができるのは私だけだったのに。もっと彼女が大学に来たくなるようにしなくてはならなかった。スパルタ式でやりすぎた。その知らせを聴き、ひどく落ち込んで、2分くらい空を眺めていた。まあいいや。
なにもこまち氏のせいだけじゃないよ。当時彼女と付き合ってた男も悪いよ。なんか鉄オタみたいな見た目してさ。絶対前の方の席で受講してる陰キャじゃねえか。なんであれとキャバ嬢崩れが付き合ってたのかホントに謎。
しかし大学を辞めた後もちょくちょくこまち氏とみやびの交流は続いた（twitterで）。彼女の過去ツイート調べると出てくるんですよ以下のようなものが。
こまちちゃんだけだよ永遠褒め続けてくれるのは
わしのこと1年の時からゲロ推ししてくれてるのはこまちだけやわ
この何とも言えないメンヘラ陰キャと保護者みたいな距離感がたまらないね。
ちなみにこの話を書こうと思って彼女のTwitterを3年ぶりくらいにみて気づいたんですが、例の陰キャと破局し、べつのをのこと昨年12月にご入籍したらしい。あのみやびが人妻ねえ…ふうん。
この場をお借りして申し上げます。おめでとう。どこの馬の骨か知らんけどふたりで力を合わせて日本の少子化に立ち向かってください（←大セクハラ）。
また…、また機会があったら授業の場所訊いて来いよ！今度はウソ教えるから。
バイトはコンカフェ嬢だった。
Fin
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