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2021年10月の記事一覧

オモウマい店、未分化な荒さ、あるいは愛と欲望について

オモウマい店、未分化な荒さ、あるいは愛と欲望について

10月19日(火)

夕飯を食べながら、中京テレビ制作の「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」を見ていた(途中から)。茂三郎という蕎麦屋のご主人が、取材に訪れたADの青年を勝手に弟子にする。そしてAD氏もそれを言われるがまま受け入れ、短期間だけ寝食をともにし、弟子として蕎麦打ち修行をする。そういう内容だった。

茂三郎氏のふるまいは表面上とても荒っぽいんだけど、心根はやさしい。前回の記事と紐付

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限りなくはみ出し合うわたしたち

※前回のつづき的な記事。論理としてのまとまりはない(いつもそうだけど)。ひと筆書き。

たぶん、むかしは街全体が公園みたいにだぶついていたのだろう。人々も路上でだぶついていた。テレビにうつる、インドの雑然とした街なかをぼーっと眺めながら思った。ぜんぶが公園みたいで、きっと数十年前の東京もこのようにぐちゃっとしていたにちがいない。わたしの祖父母世代が若かったころ。

父方の祖母は、知らない人でも平気

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誰でもよかった

誰でもよかった



休日、よく晴れた玉川。公園から川辺に降りる。犬を連れた人々、しゃぼん玉であそぶ少年、階段にすわるカップル、体操をするおじいさん、川に石を投げる若者、虫を探す親子、ジョギングをする人、寝っ転がるおじさん、杖をつくおばあさん、電動車椅子の青年、笑い転げる女子高生、ふと立ち止まって写真を撮る人、などにまみれて歩いた。この場所には余裕しかない。余した時間が集まる空間。

来るたび、「ここは幸福の巣窟だ

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