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可笑師司という人

今は禁止? なんでしたっけ、昔、組体操という運動会でやってたものがありまして。
例えば人間ピラミッドみたいなのがあるんです。人が四つん這いになって5人ならび、その上にまた人が四つん這いになってならび、って。
四つん這いの人の上にさらに人が四つん這いってどういう状況かというと、例えば私が一番下の四つん這いだったら、私の背中に、上に四つん這いになる人の手と膝が乗っかるわけです。
これ痛いんですよね。上に人が乗っかるから、自分の膝が痛いし。背中に人の膝があたるから痛いし。でも、やってたんですよね。
人間て、ほんとうに、いろんなことをしますよね。
完全栄養食みたいなさ、チューブにそれだけ食べたら生きてられるんじゃ? みたいなこと考えたり。食料危機なら昆虫食べたらいいんじゃない? とか。人工培養肉作れるんじゃない? みたいなのとかさ。
こういう人間の多様性って、なんなんでしょうね。いろんなことができないと、やっぱり生きていくこと自体がやりづらくなっちゃうのかしら。不思議よね。
でもその中で何か、大切なことがあるとしたらね、それは、やっぱり、それでも生きることなんじゃないのかしらね。
と思う2024年4月14日8時3分に書く無名人インタビュー723回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは 可笑師司(おかしつかさ) さんです!

年齢:30代後半
性別:これまで男性!
職業:半人宙人

小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n3154ir/


現在:力を抜いて何かをするっていうのを、今は覚えたいんです。

erica:可笑さんは今、何をされている方でしょうか?

可笑師司:基本的には、特に何か定まってないんですけども。特に何にも。私というか。

Radiotalkっていう音声だけの配信アプリで、無名人インタビューみたいな形で、主に配信しています。

erica:配信はいつから始められたものですか?

可笑師司:3ヶ月ぐらい前ですね。

erica:ラジオでは、どんな内容を発信されていますか?

可笑師司:例えば、2時間ずっとドラゴンクエストの店主の武器屋の真似をしたり。配信アプリなのに、テロレロ、テロレロとずっと言っていたり。変なことをやってます。変なことが好きなんで。

erica:実は少しだけ先ほどちょっと聞かせていただきました。

可笑師司:ええ!うそ(笑)恥ずかしい。

erica:始めようと思ったきっかけは?

可笑師司:特にこれだってあった訳じゃないんですけど。昔から引っ込み思案だったんですけど、芸人さんに憧れてまして。

それで、自分でも何か表現してみたいなって思っていて。でも、なかなか勇気がなく。

一旦、小説みたいなものを頑張ってみようかなとなったんですけど。でも、生で触れ合いたいなってなって、たまたま出会ったRadiotalkで頑張っています。

erica:Radiotalkを選んだのは、偶然だったんですか?

可笑師司:そうなんです。自分は多分、考えすぎちゃうところがあるんですけど。多分考えない方がいいなっていう人間だと気づいたんで。なんとなくでやってみています。

erica:続けてみて、いかがですか?

可笑師司:なんでしょうね。手応えらしい手応えは、まあでもあるのかな。でも、進んでいくのってこんな感じなのかなって。別に辛くはないですし、いろんな人と出会えますし。

僕はあんまり人間と関わってこなくて。まあ引きこもりまではいかないですけど。あんまり対人関係を結んでこなかったんで。そういった面もあってなのかな。

でも、あんまり暗い話が好きじゃないからな。今は楽しいです。

erica:生で触れ合いたいというのは、どういったイメージですか?

可笑師司:例えば、動画でコメントしあったことはあるんですけど、あんまり人と音と音で話したことがなくて。

それをやってこなかったんで。今やってみて、そこをちょっと勉強というか、楽しんでいます。

erica:聞いてくれた方は、どんな反応を残すことが多いですか?

可笑師司:基本的に、皆さん笑っていただけますね。すごく嬉しいです。良かったって、人を笑わせることができるんだなって。

声が暗いな。あっでも声関係ないか。気になりました。

erica:最初のお話に戻るんですけども。特に定まっていないというのは、何に対してですか?

可笑師司:自分が思い込みが強いタイプだって分かってきたんで。これってやっぱり力にはなるんですけど。

ずっと力を入れて、生きてきちゃったんで。力を抜いて、物を作ってみたいなって。とにかく自分で力を抜かないと、ずっと入ってる人間なんで。あまりリラックスできない人間なんで。力を抜いて何かをするっていうのを、今は覚えたいんです。

楽したい? んーなんだろう。今まで頑張ってきちゃったので、楽したいという感じですかね。うん? なんかカッコ悪いな。

でも、皆さん色々なことを楽しめばいいんじゃないですかというだけですね。楽しんで生きたらいいんじゃないかなっていう。力んで生きてきた人間からすると。

erica:1日の中で、可笑さんが一番緩んでいる瞬間っていつですか?

可笑師司:ええ、そう考えると難しいな。お風呂? でも、お風呂入ってるときとか、散歩してるときですかね。

どうしても、物を作ってるときは集中しちゃうんで。例えば、真面目な小説じゃなくて、ふざけた小説を書いてるところなんですけど。

今まではすごいかっちりとした小説を書こうとして、ダメになる人間だって分かったんで。ちょっとギャグというか、ふざけたものを書いている時に緩みますね。

erica:緩んでいるって、どうして分かるんですか?

可笑師司:自分で分かるんですよね。緩んでるっていうか、今まで力入ってたんだっていう感覚が1日に何回かあるんですよね。大人になって味わう感覚なんですけど。あー力入ってたっていう。

だから、意図して緩まないとずっと力が入ってる人間なのかなっていう。だからこそ、皆さんはそうじゃないのかもしれないけど、緩んでいきましょうと伝えたいなと。

erica:他に、自分の特性で自覚されているものはありますか?

可笑師司:いろんなものから貰いやすくて。

erica:貰いやすい。

可笑師司:その人の性格をすごく貰いやすくて。なんか自分がないっていうか、性格の変動がすごいんです。

例えば、1日で一人称の変動があって。俺って言ってみたり、僕ってなったり。これ俺だけの悩みか分からないんですけど。昨日俺って言ってたのに、今日は僕だなみたいな。

これ、なんかカウンセリングみたいになってるけど。だから、自分が定まってないんですよね。どっちなんだろう、多分どっちもなんだろうみたいな。

偉そうな言い方にならないかな。皆さんより幅が広いのかなとか。テレビで見てる人の性格貰っちゃったりとか。

なんで、たまにそういうのを見ないようにしないと、どんどん偏見も貰っちゃう人間なんで。その考え方面白いなって貰っちゃう人間なんで。

そういうのは、たまに絶たないとっていう感覚を持ってます。

erica:配信の他に、1日の中でされていることは何かありますか?

可笑師司:お話を書いてます。

erica:どんなお話を書いてますか?

可笑師司:今ちょっと1話を書いたものが、地球に隕石が落ちてきて、男の人が、それを知らせに来た宇宙人の女の人と出会って。

男の人が、宇宙人に打ち方を教わって、かめはめ波を打とうとするんですけど。でも、かめはめ波は人のものだから、自分のものじゃないと出せないよって気づいて。自分の体が光って。

でも、かめはめ波ってティラノサウルスの形みたいだなって気づいて。例えば、手の開きが牙だったり。かめはめ波って俯瞰で見るとティラノサウルスみたいだなってなって、体が光って。星座のティラノサウルス座だっつって。

で、隕石をぶち壊すみたいな。少年漫画みたいなのを書きたいなと思ってます。1話を書きました。

erica:書いてみて、いかがですか?

可笑師司:大変だったんで、多分書き方間違ってるなと思いました。だから、もっと緩く書きたいなって思いました。

erica:先ほどお話していましたね。

可笑師司:はい、そうです。

erica:間違えていると思ったのは、どうしてですか?

可笑師司:なんか、書いてる途中で頭が痛くなったりするんですよ。それって自分に合ってないのかなって。

今まで、自分の頑張り方って、頭が痛くなることが頑張ることだと思っていたんですよ。例えば、勉強してるときって、すごく頭が痛かったんですよ。皆さんもそんな感じしないですか?

erica:集中すると、なるときもありますかね。

可笑師司:そうなのか、じゃあいいのかな。痛くなるのが自分はすごく嫌なんで。違うやり方をしたいなっていう感じです。

本当は、もっとふざけたい人間なんですよね。もっと、みんなふざければいいのにって。そういう思いを持って、何か物を作りたいです。

erica:ふざけると力むが両極端にあるメーターがあるとしたら、自身のふざけ度合いってどれくらいですか?

可笑師司:うわー難しいな。でも、昔よりは絶対ふざけられてるんで60%くらいですかね。

ここでは全然真面目ですけど。全然真面目じゃないかな? 

erica:60%は、どういった理由からですか?

可笑師司:ふざけたいという気持ちに気づいたから、きっと10%ぐらい一皮むけてるんだろうなっていう。

自分は感覚の人間だなって気づいたんで。今までは、理論で考えてましたけど。理論っていうのは、最初は何も考えずに心で動いた人が残したものが、他の人から見ると理論に見えたんだろうなって思うんで。

なので、皆心で考えた方がいいんじゃないかなって。

過去:だから、やっぱり話したいのって今とかこれからの話なんですよね。自分は過去がいいものだと思ってないんで。

erica:幼少期の頃は、どんなお子さんでしたか?

可笑師司:小学校ぐらいから記憶がいっぱいあって。子供の頃から自分をすごく律する人間だったんですよ。例えば、そこら辺に捨ててあるゴミ嫌だなと思ったり。

あと、すごい活発な子だったんですけど。皆の家から具材をそれぞれ持ち寄って、カレーを作ろうみたいなイベントが学校であったんですけど。

僕が白米を担当して持っていって。やっぱ子供ってふざけたがりなんで、ビニール袋に入れて椅子にぶつけてたんですよ。

そしたら破れちゃって、バラバラ散らばっちゃって。もうお米の具材もなくなるし、皆がすごく掃除することになったんで。ふざけたらこんなことになるんだと思って、もうふざけんのやめようっていう人間になっちゃったんですよ。

別に今考えると、そこまでしなくていいよ君はって言いたいんですけど。それで自分を多分閉じ込めちゃったと思うんです。

他にも、小学校6年生ぐらいで子供たちを全員表彰しようみたいなイベントがありまして。それで、努力賞、勉学賞、スポーツ賞みたいなのがあって。ある人は、スポーツ賞とか、その人の得意なもので表彰されるんですけど。

努力賞が先に呼ばれて、そっから努力賞の人がメダルを貰って。その次は、勉学賞の人が勉学のメダルを貰って。スポーツ賞の人がメダルを貰って。

僕の友達から俺がいじられるわけですよ。なんでお前が努力賞なんだよって。何にも努力してないじゃないかよみたいにいじられるんですけど。

いや、俺からしたら、違うよっていう。何も、俺は大人たちから、いいところが見つかってないから、努力賞っていう枠でこのメダル貰ってるんだけどなーって、なんか察する子供でした。

とりあえず皆を表彰しようっていう企画なんで。俺多分、大人たちからいいところ見つかってないから努力賞っていう。俺のいいところ見つかってないぞ、大人たちって気づいた、結構変に賢い男の子だった気がします。これ、意味伝わるかな。

erica:はい。勉学とスポーツで秀でている人は、それが貰えるってことですよね。

可笑師司:そうです、そうです。だから、周りの人って気づいてないんだと思いました。見つかってないから俺努力賞なんだよっていう。

erica:当時、そのことは言わなかったんですか?

可笑師司:しなかったです。あんまり言えないタイプだったのかな。

erica:ふざけるのをやめたのは、中学校や高校に上がっても変わらなかったですか?

可笑師司:いやでも、でも。ふざけてたような気は。でもね、そこら辺からちょっとずつきっちり人間になった気がします。

学生服がものすごく好きだったんで。今は全然意味が分かんないですけど。襟足のホックを留めたいみたいな人間だった、それは趣味だったのかな。俺からすれば、カレー白米ぶちまけ事件がきっかけになったんじゃないかなと。

でも、中学のあだ名は、ベロ出すって呼ばれていました。舌を出して生活していたのかな。だったんで、ふざけてはいたんですかね。あんまり覚えてないな。

erica:中学校や高校で、印象に残っているエピソードはありますか?

可笑師司:僕、全く勉強しなかった人間なんで。勉強が嫌いで嫌いでしょうがなくて。友達の家に、勉強会だって皆で集まったんですけど。皆が勉強している中、僕1人だけワンダースワンというゲーム機をやってました。

これが一番目かな。あんまり遡らない人間なんで。絶対楽しかったはずなのに。嫌な思い出はないから、楽しかったけど特に思い出せない。

erica:勉強は、どういったところが嫌いだったんですか?

可笑師司:多分ですけど、お母さんに無理やりやらされたからかもしんないです。だから、やっぱりもうちょっと自発的にやった方がいいなって思っちゃいますね。だから、街中に塾が増えるとなんか寂しくなっちゃいます。

erica:高校以降はどんなお子さんでしたか?

可笑師司:高校行かずに、ずっとバイトしていました。1人友達がいたんですけど、その人とずっと。

で、俺なんかあんまり友達と遊ぶのも好きじゃなくて。1人が好きな人間で、ずっと1人で30何歳まで来て、今37歳なんですけど。

ようやく人と話すのって、楽しいなっていう時期なんですけど、あんまりそこで悲しいとか思ってほしくないんですよね。いや今楽しいんだからいいじゃないって。だから、過去関係ないじゃないって。今楽しければいいんだよっていう。

過去はマジで別人ですからね、皆さん。過去は関係ないよって思ってます、僕は。今しかないよって。

erica:最近になって、楽しいと思ったんですか?

可笑師司:そうですね。それまで多分そんなに面白くなかったですね。とにかく頭使う人間で、こねくり回したものを作ってたんで、楽しくなかったんでしょうね。だから、楽しいっていう感情がよく分かってなかったんでしょうね。

erica:明確なきっかけはあったんですか?

可笑師司:なんだろう。頭が痛くないっていうことですかね。思い返すと、多分ずっと頭が痛かったのかもしれないです。20年間ぐらいずっと頭が痛かった人間で、それに気づいてなかった人間なんじゃないのかなって、今にしたら思います。分かんないっすよ、今思うことなんで。

なんかずっと辛かったんですよね、多分。結構あんまり言いたくないけど、人って多分こんな悲しい別れ方しないよなっていう別れ方もしたことがあるんで、親族と。

だから、自分もそこで悩んじゃったりするから。そんなこと気にしないで、とにかくやりたいことやって楽しくやろうよっていう人間に近づいた気がします。多分、それが俺の本質だと思います。

あんま悲しい話をしない方がいいですよね。ってかしたくないな俺は。

erica:どんな話でも大丈夫ですよ。

可笑師司:だから、やっぱり話したいのって今とかこれからの話なんですよね。自分は過去がいいものだと思ってないんで。

だから、今と未来の話したいな。これから小説いっぱい書ければいいし、絵本も書きたいし。皆が楽しんでくれたらいいなって思ってます。

人と比べるのはあんまり嫌なんですけど、人と比べたら多分暗い過去なんで。だから、楽しいものを作っていきたいなと思います。

未来:これやらなきゃいけないとか、散々やってきたんで、もうそういうの嫌で。

erica:未来について、可笑さんはどういったイメージをお持ちですか?

可笑師司:基本的に、ずっと笑ってる人間だと思います。とにかく変なことをやってたいですね、ずっと。

erica:変なことというと?

可笑師司:例えばですけど、このインタビューを始めたとき、屋外でずっと買ったばかりのワイヤレスイヤホンを探しながらしてたんです。インタビューでも、なんかもうちょっと生活の一部を切り取って、こういうことをしたらいいんじゃないかなって。畏まらずに。あんまりぐってならなくていいよと思います。

かしこまるものってみんな思っちゃってますけど。そんなにかしこまらなくていいよっていうものがいっぱいあると思います。絶対気を抜いた方が楽しいし面白いし、いろんなものから気が抜けてほしいですね。この世の全てから。皆真面目にやりすぎだなと思います。

やっぱイヤホンが見つかりませんし。

erica:そうだったんですね。

可笑師司:なくしちゃったんです、買ったばかり。

erica:どんな場面を見て、その思いが湧いてきますか?

可笑師司:絶対これ、守りたくないルール守ってるだろうみたいな。もういいよ、みたいな。

もう社会のためのルールになってるよね、と思います。人間じゃなくて。人間が楽に生きるためのルールから、人間を縛り付けるためのルールになってるよねって。それはもう無駄だよねっていうのを、もしよろしかったら僕の活動で変えていけたらなって思います。かっこいいことを言うと。

そこいいよっていう。それできたら嬉しいな。ちょっとでも社会のルールを緩めることができたら、生きた意味がある。

erica:今後、ラジオでやりたいことはありますか?

可笑師司:いや僕全くないです。とにかく変なことをやり続けたいです。僕あんまり考えない方がいいなってなったんで。

興味がすごく移るんですよ。今まで、こういう話を書こうとオチまで考えて、きっちりしたやり方をしてたんですけど。それがつまんなくて、つまんなくて。

俺多分アドリブでやった方がいいなって気づいたんで、何も決めずにその場でやってます。もう、途中で放送内容を変えたり。そうじゃないと楽しめないと思って。だから、もう全く決まってないです。

erica:日々配信されているものは、どうやって録られているんですか?

可笑師司:もう、そのときに思いついたものを。だから、もう全然わけわかんないものもあって、なんだこれってなったり。あれ、これ結構いいかもってなったり。だからもう本当に差が激しいですね。

でも、人間って別にそれでいいんじゃないの本当はって。皆きっかりやりすぎだよっていう。こういうインタビューを通して、自分がもっともっと緩みに近づけばいいなと思ってます。

erica:緩み100%になったとしたら、可笑さんはどんな生活や行動をしてそうですか?

可笑師司:想像すると、多分手足がドロドロになっているんで。どうしようかな。そしたら、外行くと汚れちゃうしねドロドロで。どうしましょうね。

erica:そしたらどうします?

可笑師司:なんか頑張って丸まって転がってどっか行きますかね。なんだよそれ。何の話してんだ(笑)

でもドロドロになったらいいですね。ドロドロになったらなったでいいですね。いいなーそれは。絶対売れるもんそんなやつ。どうもーって。ドロドロでーすって出てきてさ。絶対面白いもん、そんなやつ。

じゃあもうドロドロになって売れます。有名になります。よろしくお願いします。

erica:皆がゆるゆるな社会になったとしたら、どんな気持ちが一番に出てきそうですか?

可笑師司:やったーじゃないですか。人とすれ違うときに、田舎なんでそんなに人とすれ違わないんで挨拶するんですよ。でも、あんまり返してくれないんですよね、人って。これなんだろうみたいな。えー挨拶すればいいのにとか。

あと、人と目が合ったときにそらすっていう何かあるじゃないですか。風習みたいな。これ何? っていう。一応乗っかるけど、これ何って思っちゃうんですよ。ずっと見ててもよくない? っていう。なんか気持ち悪いんですよ、自分が目をそらすのは。

こういう理屈がない、よく分かんないルールがあるじゃないですか。こういうのを皆でやめていきたんですよね。楽しくないなって。

erica:そういう思いを抱いたのは、いつ頃?

可笑師司:いつだろう。でも、30歳以降なのかなと。多分人とそんなに触れてこなかったんで、寂しいとかそういう気持ちがなかったのかもしれないですね。

でもこういうのって後付けなんで、多分、違うんですよね。で、理論も後付けなんで。だから、皆後付けの理論で苦しんでるよって。だから、あんまりこういうのを考えない方がいいですよって言いたいんですよ。違うよ、気持ちはって。

erica:もしも〇〇だったらどういう人生になっていたかっていう質問をしたいんですけど。

可笑師司:えーそれ言い出したら1個に絞れないし。でも、でもですよ、そうじゃなかったから今があるしっていうタイプなんで。つまんねえ答えになっちゃうんだよな、つまんねえな。

erica:何でも大丈夫ですよ。

可笑師司:えーどうしよう。でもなー。だって、例えば過去に何かしてて、それが上手くいっていたらもう死んでたみたいなことあるんで。あんまり考えたくないな。

例えば、告白して付き合ってたらもう死んでるかもしんないしなと思っちゃうんだよな。過去を失敗してるから今があるなって絶対に思っちゃうタイプなんで。何もないな。

erica:例えば、過去の失敗経験がなかったらどうだったかって聞いたりするんですけど。

可笑師司:絶対あるでしょ。絶対挫折はあるでしょ。

erica:なので、何か1個挫折がなかった人生だったとしたらと。

可笑師司:そんなの分からない。だって、どうなるか分かんないじゃないですか。

分かんない、分かんない。そんなこと言い出したら、無限に答えがあるかもしれないし。1個これっていうものは全くない。そんな上手くいかないっすよ人生なんか。俺、その質問の意味が分かんないです。

自分はどんな決断をしていったのかを想像できるんだったら、もう性格変えられちゃうじゃんって思うタイプなんですよね。それって、今あなたが変わりたいってことなんですよっていうサインだと思うんで。

例えば、あれがなかったら今ポジティブになれてるだろうなっていうことって、あなたの気持ちが取り違えてるだけで、ポジティブになりたいんだよっていうことなんで。過去に勝手に紐付けて、過去のせいにしてるだけなんで。いや、もう今ポジティブになればいいじゃんっていう。

過去は絶対関係ないよって思っちゃいます、僕。それは、あなたが今ポジティブになれないのを過去のせいにしているだけです、と思っちゃいます。

erica:過去は絶対関係ないという考えは、元々持たれていたんですか?

可笑師司:いや全く最近ですね。俺も結構考えちゃう人間なんで、過去のせいにしたりするんですけど。いやでも、やっぱり絶対関係ないなって思います。絶対言い訳にしてるよねって。

だから、過去は関係ないなって思いたいのかな。多分、関係ないです。この世にそういう質問はありますけど。面白い話をすればいいのか、本当にそう思うのかがちょっと分かんなくて。

なんでそんな1個に可能性を絞れるんだろうと思います。分かんないじゃん、未来って絶対。そんな1個に絞れないよって。こうなりたいっていうのを言えばいいんすかね。

erica:こうなりたいというものもないですか?

可笑師司:俺、全くこうなりたいっていうのがないです。そう考えたら絶対そうなれないと思います。

そんなこと思ってないから、そうなれたんだよって思います。なんだろう。だから、もうちょっと流された方がいいと思います。こうなりたいって思っちゃうと、チャンスを多分見逃すと思いますし。絞らない方がいいと思います。

erica:絞らない方がいいというと?

可笑師司:だから、あんまり未来を描かない方がいいと思います。難しいな。自分が今あんまり未来のことを描いてないんで。あんま考えてないんですよね。なるようになればいいなって思ってる人間なんで。

こうなりたいって思うと、絶対に自分の中に縛りができるんですよ僕は。これやらなきゃいけないとか、散々やってきたんで、もうそういうの嫌で。

もうちょっとゆっくりすればと思うよ。ロードマップを描かないで、ゆっくり思えばいいと思います。機械じゃないんだから。辿り着く道は1本じゃないし。

erica:最後に、何か言い残したことはありますか。

可笑師司:興味を持ったら、可笑師司っていう名前で検索して、Radiotalkなりnoteなりでお話を書いてると思いますので。

あと、近々ちっちゃいですけど、どこかの会場で絵本の読み聞かせをしますので。よろしければ、この名前に注目しておいてくださいっていう感じですかね。検索してみてくださいって感じです。宣伝です。

あとがき

このインタビュー後、「Lagom」という言葉を大切にしている友人のことを思い出しました。スウェーデン語で「多すぎず少なすぎず、ちょうどよい」という意味のLagom。
日本でも中庸という言葉がありますね。
ほどほどを大事にしていくのは、なかなかに難しいです。ゆるめの生活ならずーっとゆるんんだ方がいいし、規則的な生活ならずーっときっちりしていた方が楽です。
ほどほどに力を抜いて、ほどほどに力を入れて、なんてできるほど、人は器用ではないような気がしますが、いずれにしても自分はこうありたいという姿を明確にすることは大切かもしれません。
改めて、無名人インタビューへのご参加ありがとうございました!次回もお楽しみに。

【インタビュー・編集・あとがき:erica】



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