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人の話の聞き方から始める

2022年の夏、終わりましたね。
まだ暑い日はありますが、もう夏は終わった感じがします。
私qbcは、先日インタビューした全盲の人の教えに従い、虫の音に耳を澄ましたいなと思っています。

無名人インタビューを2020年の2月に始め2年と半年。
今年の2月から本格的に取り組み、毎日毎日インタビューのことを考えていました。
飽きるか飽きないかで言ったら、まあ飽きないですね。

インタビューは、シンプルに面白いです。
何が面白いか? すなおに相手の意見を受け入れるとね、自分の持っていた価値観みたいなものがね、崩れるんですよ。ばっん! てね。
で、あ、なんだ、自分てこの程度なんだと思う。そう思うと、自分のもともと持っていた考え方を脱皮してしまうのか、新しい考えが浮かんだりするんですよね。
だから、これは仕事とかサービスではなく、全人類ができるべき、と思ったんです。

もちろん、相手の意見をスっと受け入れるために、いろいろ技術的なことはします。
例えば、自分の話をあまりしない、とかね。
普通の会話でもそうです。
話し上手は聞き上手なんて言いますが、要するに相手からの言葉に対して、そこから連想した自分の思い出話をしてしまったり、相手の発言を要約して上手いこと言おうとしたり、そういう応酬をしたくなるんですね、人間は。
それは、もうしなくていい。

質問すればいい。こういうのが技術のひとつ。

実際に、受けた方から、こういう感想をいただきます。

福島で、今二十歳で、地域活性の団体の代表をしている人です。
メディアから取材されることも多いようです。

そういう経験の中でよろこんでいただけて、すごくうれしいですね。

でもね、インタビューしたのは200人以上インタビュー経験のある私qbcではないです。
まだ10人ほどのインタビュー経験しかない、もともとインタビュー未経験の、21歳の、大学生の、女性が言われた言葉なんです。

なんか、なんかごめんなさい。
こんな、めちゃくちゃ宣伝みたいな言い回しで。
でも、私、どうも教えるの上手いのかな。

興味のない方は読み飛ばしてよいのですが、60分のインタビューの中で彼女のした質問はこちらです。編集後の内容なので、多少のカットはありますが、ほぼこれがインタビュアーの発した言葉です。
(記事公開まだで、すみません!)

1:今何をしていらっしゃる方ですか?
2:「おおくまwalkers」という団体は、ご自身で立ち上げたのですか?
3:おおくまwalkersで活動されて、いかがですか?
4:ちなみに、ご出身はどちらですか? 大熊町ではない?
5:どうしてご出身ではない大熊町をフィールドに活動することを決めたのでしょうか?
6:はい。
7:大熊町の、どんな部分が自分とマッチしたんですかね?
8:はい。
9:冒頭に、「自分たちはよそ者」というお話がありましたが、”よそ者”としてこの町で活動する中での、苦労や困りごとはなんですか?
10:今まさに壁を壊している最中というところですかね。そんな状況で大熊町でしばらく活動してみて、なにか印象に残っている出来事はありますか?
11:小さい頃は、どんなお子さんでしたか?
12:それが小学生くらいの時。
13:そのあとはいかがですか? 性格的な部分は変化したりしましたか?
14:目立ちたがりだったり、みんなの前に立って何かしたいというのは、ずっと根本にあるんですね。
15:いつからみんなの前に立つのが好きになったかとか、そうなったきっかけで、何か思い当たることってあったりしますか?
16:少し話が戻ってしまうんですが、小学校2年生の時に、震災に遭われてから各地を転々とされたとおっしゃっていましたよね。その経緯といいますか、当時のことを教えていただいても良いでしょうか?
17:なるほど。親御さんの意向で群馬に引っ越されたということでしたが、避難することに対して、当時ご自身はどのように感じてましたか。
18:はい。
19:そうして岡山に避難されて、そこから最後に福島に戻られた時はどういう心境だったのでしょうか?
20:戻ってからもしばらくは岡山の経験を引きずっていた?
21:自分のつらい経験も、考え方によってプラスにできるというお話でしたが、例えば どんなことでしょうか?
22:高校時代はどんなことやられてたんですかね?
23:福島に戻られて、高校に入学してからも、しばらく岡山のつらい状態を引きずっていたというお話しでしたが、そこからどのように気持ちが変化していったのか、お伺いしてもよろしいですか?
24:なるほど、ありがとうございます。
25:ほうほう。
26:今振り返って、大学に進学しないという決断についてどう思いますか?
27:おおくまwalkersという団体として、これからどんな団体になっていきたいとか、どんなことをしていきたいなど、何かありますか?
28:はい。
29:ありがとうございます。吉田さん個人としてはこれからどんなことをやっていきたいですか?
30:なるほど、ありがとうございます。
31:行ってみたいなと思いました。
32:お話を聞いて、本当に精力的に活動されているなという印象を受けたのですが、そこまで吉田さんを動かす原動力って、どこにあるのでしょう?
33:ありがとうございます。内面的な部分で、こういう人間になりたいみたいな像は何かありますか?
34:一番最初に「何をしてる人ですか」とお聞きしたじゃないですか。学生の方だったら大学何年生ですとか、社会人の方だとこういう仕事してますみたいな感じで、自分の肩書きを言われる方が多いんですけど。ご自身に肩書きをつけるとしたら、なんと名付けますか?
35:彩るって、もうちょっとかみ砕いて言うと、どんなイメージですか?
36:はい。
37:もしもの未来という質問をしてるんですけど。もしも大熊町と出会っていなかったとしたら、その後の人生ってどのようなものになっていたと思われますか?
38:最後に言い残したことはありますか?

「はい」などの相槌も入っていますが、30ちょいの質問で、喜んでいただけるんです。
共感しなくていいんです。褒めなくてもいいんです。ただ相手の話に耳をかたむけ、理解する。自分の話なんかしなくていい。ただ質問する。
インタビュアーは質問する役目です。

そしてこれは、私が別のインタビュアーにしたインタビューフィードバックです。

・1:55「デザインの部分でどのようにお仕事されているのか聞いてもいいですか?」
>最初の質問は「今何をしている方ですか?」でオッケーです。
デザインの話をしてください、と最初から誘導しちゃダメです。
・4分ごろ
>適当に「はい」「なるほど」などのあいづちを打ってあげると、話しやすくなります。顔を見せてないので、相手が聞いているかどうかわからないので。
・9:55「フリーになりたかった理由は?」
>いい質問です。なんとなく聞き流してしまうところですが、その人の意思決定にかかわる部分なのですごく良い。
・13:25 「マンガ家になった経緯は?」
>最初の20分は、現在パートです。現在に、過去質問が2連続してきてます。この質問は過去にまわして、現在に関することに集中させてください。
・17:30 「今学生だったら、会社員になっていますか?」
>これも未来パートで聞くべきもしも質問だけど、質問自体はすごくいいですよ。
参加者が若者だった時代と今と違いが浮き彫りになる質問です。
・19:15 「・・・家族との関係だったり・・・」
>最初にあんまり限定しちゃダメです。
「子供の頃」と言われてパっと浮かぶことを話してもらうので、「家族との関係」といった方向性を与えてはいけません。

私が作ったのは未経験者に教える前提で作られたトレーニングプログラムです。
なぜなら、全人類がインタビューできるようにって考えているから。
これを使えば、もっと人と人とが、理解し合えてると思っているから。思ったから!

これはもちろんインタビューという話し手聞き手という役割分担のある世界でのテクニックではありますが、ふつうの会話でも役に立ちます。


ということで、この2年半、特に直近のこの半年、未経験の志望者を人から喜ばれるインタビュアーに育てた経験を90分にまとめたセミナーを行います。無料!
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